コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告 | トラックバック(-) コメント(-)
笑顔がすべてを物語る
第29節 10/28(土) 甲府 0-1 C大阪 小瀬:9,852人 晴 22.5℃ 45%
C大(77)ゼ カルロス

G大阪戦から始まった10月の試合。その最後の試合は同じ大阪勢のセレッソをホームに迎えた。先週に続いて好天となった小瀬。公園内の紅葉の進み具合は、見たところ一週間ではそう代り映えしていなかった。そんなスタジアム外の木々の色とは対照的に、アウエーゴール裏には桜色のサポが散らばっていた。見れば、「泥臭くてもいい 今必要なのは勝点3」のダンマク。試合前の練習時から、タオルマフラーを掲げて選手を鼓舞する歌声が聞こえてきた。この試合に掛けるサポの意気込みが伝わってきた。

セレッソ・サポ

甲府にとって、勝てば他会場の結果次第でJ1残留が確定するゲーム。最良の形で10月を締めくくり、良い流れのまま天皇杯へ向かいたいところ。陽を受けて眩しいピッチを眺めながら、キックオフを待った。

出場メンバー出場メンバー

試合は予想通り、立ち上りからセレッソが積極的な動きを見せた。開始直後には遠目からのFKを阿部がファンブルしてヒヤリ。やや甲府が受身に回る時間が続いたが、徐々にペースを取り戻した。前半11分、中盤でパスを繋ぎ、林のスルーパスを受けたバレーが甲府のファーストシュートを放つがサイドネット。その後はセレッソの出足も早く、一進一退の展開。しつこい守りになかなか前を向けず、中盤からの攻撃の組み立てが抑えられた。前半の甲府のシュートは2本、セレッソは7本。現地ではこの本数の差ほど攻撃の差を感じなかったが、決定的チャンスはつくれなかった。

後半開始直後、カウンターから甲府がチャンスを得る。しかし、克哉がボールの出し所を躊躇して攻め切れない。直後、逆にカウンターを食らうが守り切る。前半から守備は落ち着いていて破綻がない。後半12分、茂原のヘッドでのループ気味のシュートはGKが好セーブ。16分、バレー、藤田が立て続けにシュートを放ち、迫力ある攻撃を見せるがセレッソの必死の守りにゴールを奪えない。しかし、このあたりから甲府の攻撃に勢いが出始めた。29分、左サイドで得たFKをアライールがゴール右隅に決める。待望のゴールかと思ったら、ビジュの飛び出しがオフサイドとなってノーゴール。先制点は幻となった。

落とし穴は意外なところにあった。幻のゴールから3分後、甲府左サイドの古橋のクロスに飛び込んだ河村と杉山が交錯。これが杉山のファイルになってPKの判定。現地では向こう側なのではっきり分からなかったが、録画で見る限りなんとも厳しい判定である。その後の残された時間、甲府は反撃するがゴールを奪えず、後味の悪さを残しながら試合終了。負けた気がしない、それだけに悔しい敗戦となった。

エンジンが掛かるのが遅かった。それだけセレッソが粘り強い戦いをしていたとも言える。帰り際、電光掲示板の他会場の結果を見ると、福岡がビッグスワンの新潟を小瀬と同スコアで破っていた。ホームで強い新潟も残留を掛けたチームの気迫に苦戦を強いられたのだろうか。やはり、リーグ終盤の戦いはJ1、J2を問わずに厳しい。それでも下を向く事はない。取られたら取り返すだけだ。それが甲府の真骨頂だ。


さて、ここからは戯言。

秋深まる小瀬サッカーのテレビ中継は、キャッチフレーズをただ絶叫するだけのつまらない実況を抜きにすれば、ありのままを伝えるものとして素晴らしい時もある。この試合のPKとなったシーンを録画で確認すると、倒れた河村選手が笑顔を見せているシーンがあった。

どう見てもこの笑顔に漫画風の吹き出しを付けるとすれば、「へへッ、ラッキ~」ってな感じだ。なんて素直な青年なんだ。この笑顔がこの状況のすべてを物語る。が、敵サポからしてみれば、ここはやはり「PKで当たり前だ!」ってな感じでもっと憮然たる表情を見せて欲しいところだ。これじゃ、あきらめがつかへんで。

後半35分、ジャッジに不満を表すバレーに肩を震わせるようにして黄紙を掲げた主審の上川氏。もっと冷静に「枯れたお裁き」が出来ないものか。余計なことをしなくても、ゲームは選手たちのプレイによって自然にドラマチックに仕上がるものなのに。W杯では出来たのに日本で出来ないということは、もしかしたら内弁慶なのかも知れない。

試合終了間際、大久保に2枚目の黄紙を出して退場処分。よくある帳尻合わせでゲームセット。しかし、試合後の審判団退場時にはメインスタンドから大ブーイング。きっと激しい罵声を浴びただろうが、どうか甲府を嫌いにならないで欲しい。甲府にはいい温泉がある。いい湯につかって美味いブドウでも食べながら、心穏やかにイソップ物語の「北風と太陽」を一読して欲しい。寓話と馬鹿にする事なかれ。ゲームを壊さないヒントがきっと隠されている。

広島戦のジャッジを見て危惧したことが現実になった。それが残念だ。試合後に判定がどうのこうのなんて、誰も好き好んで言いたくはないんだ。
スポンサーサイト
ここからが勝負だ
リーグ戦(J1)は残り6試合。優勝や残留のクライマックスに向けて、一戦ごとに勝敗が重みを増し始める。甲府の残り6試合は、ボトム3と言われる残留争い真っ只中の福岡、C大阪、京都、優勝を争う浦和、賞金圏内を争う千葉、大分との対戦となる。すべてが何らかの争いの中にあり、甲府がキャスティングボートを握りそうな気配がしている。

その対戦相手のバイオリズムは下図のようになる。(バイオリズムの概要はこちら
ここへ来て、自動降格圏内だったC大阪と福岡が踏ん張りを見せている。なかなかチーム状態が活性化しない京都を尻目に、前節それぞれ順位をひとつ上げた。結果が伴った事により、勝利へのモチベーションもより高まってきそうだ。

バイオリズム

明日対戦するC大阪とは今季2回の対戦。リーグ戦の第6節(アウエー)とナビスコカップ予選の第4戦(ホーム)で、戦績は1勝1敗。J1でのアウエー初勝利となった第6節は、キャプテン・カズキの活躍もあり、激しい戦いをものにしての勝利。一方、ナビスコカップでの敗戦はロスタイムの失点によるもの。主力の怪我が相次ぎ、厳しい台所事情でのゲームだった。

名波の獲得、大久保の復帰で駒は揃っている難敵相手だが、甲府は勝てばJ1残留が確定する可能性があるゲーム。ホーム5連勝をもぎ取って「実りの秋」とするために、C大阪を凌駕する気迫をもって戦おう。激しいゲームになりそうだが、勝って残留をもぎ取ろう。


最近4試合の成績


第29節 予想
第29節予想
※予想方法の詳細はこちら


順位表


第28節 予想と結果
第28節予想と結果
熟成と進化
第28節 10/21(土) 甲府 2-1 名古屋 小瀬:9,747人 晴 24.3℃ 42%
甲(54)宇留野(62)バレー 名(59)藤田

前節、アウエーで川崎に完敗。“内弁慶”の汚名返上は叶わず、射程に入ってきた一桁台順位へのアップはお預けになった。今節は直下の順位である名古屋との対戦。さらなる順位アップ、出来れば賞金圏内となる7位を狙える位置の足掛かりを得るためには負けられない。何より、8月のアウエーでの惨敗のリベンジを果したいし、ナビスコで1勝しているとは言え、甲府の活きのいいサッカーを名古屋サポに一度も披露出来ずに終わってしまうのは忍びない。

めっきり秋らしくなってきたが、この日の小瀬は暑かった。朝方こそどんよりした天気で肌寒かったが、昼には陽射しが強くなり気温も上昇した。今月初めのG大阪戦が雨だったので、晴天のデーゲームは5月の東京戦以来。公園内の木々も色付き始めているが、まだまだ紅葉を楽しむには間がありそうだ。昨夜のテレビでは、清里の八ヶ岳高原ラインにある東沢大橋の紅葉がちょうど見頃になったと伝えていた。

色付き始めた小瀬の木々

土曜午後一番のキックオッフということで、客足は鈍かった。キックオフ後も断続的に観客は詰め掛けたが、最終的に一万人を切ってしまった。こちらは、京都戦以来7試合ぶり。甲府の場合、土曜のデーゲームの観客動員は仕事や行事などに影響を受けやすいとよく聞く。例年通りの現象だが、これまで大台をキープしていただけにちょっと残念な結果となった。

名古屋サポ

アウエーゴール裏には名古屋サポが駆け付けていた。ガンバサポより少なかったが、大宮や磐田サポとほぼ同じくらいの人数になったようだ。それでも、応援の声はその中では一番大きく感じた。NHK-BSの録画では、野太くてしっかりした声援が甲府の声援を掻き消すほどだった。

出場メンバー出場メンバー

アライールが警告の累積により欠場となるこの試合、CBに誰が起用されるかが注目された。広島戦で活躍した津田、サテ戦、TMで復帰した秋本と共に万全の状態ではないとの事で、これまでSBとして起用されていた井上が初のCBに入った。また、3トップの右には前節結果がでなかった太郎に代えて、宇留野が久し振りに先発で起用された。この試合、この二人がキーパーソンになった。

前半からボールを支配する甲府は危なげなく試合を進めた。ほとんどの時間が向こうサイドと言えるほどの展開。前半、相手に許したシュートは1本で甲府は9本。ただ、山本のFK、藤田のミドル、バレーの突破からのシュートなど、枠を捉えたがゴールにはならず。連続して得たCKからの攻撃でも得点は奪えなかった。前半は両チームともに無得点。攻勢で無失点はオッケーだが、こんな時ほど1発に泣くことがある。ますます先制点が貴重になる展開で後半を迎えた。

後半9分、待望の先制点を奪う。右サイドからのクロスがゴール前を通過して逆サイドへ流れる。諦めずに追い付いた林が丁寧なクロスを上げると、ニアサイドから宇留野が飛び込んでヘッド。ゴール裏からは一瞬枠上へ外れたように見えたほどギリギリのシュートが決まった。前節川崎戦が零封だっただけに、やけに久し振りに感じるゴールだった。

しかし、この得点で名古屋が目覚めたのか反撃を開始。5分後、左サイドをえぐられて折り返されたところを藤田に決められる。この辺の得点感覚はさすがだ。甲府の藤田が尊敬しているだけのことはある。2分後、藤田は玉田と交代でピッチを退く。玉田も恐い選手だが、経験値が高く相手にとってイヤらしい選手の交代に内心ホットした。

振り出しに戻され、内容は押していても厳しい試合になったが、バレーが流れを引き留めた。山本からのロングフィードを受けて、左サイドを突進。秋田との一対一を振り切って豪快なシュートでサイドネットを揺らした。試合が難しくなる前の値千金の一発だった。

その後は名古屋のスピ-ドに乗った攻撃に脅かされるが、井上をはじめ甲府DF陣が踏ん張った。ビジュは前半からヨンセンを自由にさせなかったし、杉山、山本も間一髪のピンチに体を張った。井上に代わって久し振りの出場となった池端も懸命な守りを見せた。特に、2-1でリードした直後の名古屋の攻勢が増し始めた時間帯、まさにこの試合の勝負どころで集中力を発揮した守りが勝利に直結した。

凱旋
バレーこれでホーム4連勝。4試合とも1点差での勝利だが、試合終盤を凌ぎ切るメンタルの強さが定着してきた感がある。ブレのないサッカーを基軸に、半歩分の出足の早さと惜しみないセカンドエフォートがホームでの躍進を支えている。あとはアウエーでこれが出来るようになれば、今季の「熟成と進化」は見事なクロージングとなるのだが・・・

ゴール裏へ凱旋する選手たち。芝に映る長く伸びた影が、リーグ戦が終盤を迎えている事を知らせている。でも、まだゲームは続く。シーズンが終了した時に心から笑えるように、選手もサポも最後の最後までもっともっと頑張ろう。
Who are you?
― みんなその日を夢見てた。 ―
今日のサンニチ新聞に載っていた明日の名古屋戦の広告です。
正解は明日の新聞に掲載されるようですが、さて、誰だかわかりますか?

クリックで拡大

夢の舞台に立てるのは限られた人。
だから、その誇りを胸に明日も気持ちのこもったプレイを見せてくれ!

最近4試合の成績


第28節 予想
第28節予想
※予想方法の詳細はこちら


順位表


第27節 予想と結果
第37節予想と結果


ちなみにワタシの答え
左から、秋本、津田、須藤、倉貫、藤田、林、杉山、茂原。
倉貫と茂原はあまり自信がないなぁ。太郎と克哉かな?

正解はこちら。(10/21追記)
井上、池端、すまんかった。
原風景
「おーい、ちょっとサッカー見てくるぞ~」
隣接する公園で子供たちを遊ばせながらのサッカー観戦。
スタンド上段に木々が生い立つ摩訶不思議な競技場。
スタジアムなんてカタカナが気後れしてしまうようなところ、緑ヶ丘。

「勝ってる~?」
遊びにあきた子供たちが、ちょこっと覗いてはまた公園に戻っていく。
敵味方関係なく、ダメ出しするオジサンたちの声が響く。
まったくのどかな雰囲気だった。

「おーい、今日は引き分けたぞ~」
「わーい!」

やがてチームにはハイカラな名前が付き、プロチームとして歩み始めた。

櫛形総合公園陸上競技場

先日の櫛形で、ふと、甲府を見始めた頃を思い出した。
いくつかの光景が、遠くなった緑ヶ丘を彷彿させた。

サテライトリーグvs名古屋名古屋サポ
甲府サポJユースサハラカップ予選リーグvs水戸

こぢんまりと少数精鋭の甲府サポ。
コールリーダー1名、タイコ1名の相手サポ。
「ゲッタゴール、ゲッタゴール、ヴァンフォーレ、ゲッタゴール!」
ヒットパレードのリズムに乗ったチャントが懐かしい。

メインスタンドメインスタンドから見た富士山
バック側芝生席とフラッグバック側芝生席

そこそこの観客の歓声とため息。
天気が良くて穏やかで、しばしタイムスリップするには打って付けだった。

ゲームを見つめる小さな甲府サポ

目の前を2006年W杯ブラジル戦のゴールゲッターが走る。
この小さなサポたちは、それを知ってか知らずでか。
それでもこうした日常が、きっと原風景になって受け継がれていくに違いない。

「少し愛して、長く愛して」
子供たちの背中を見ながら、だいぶ昔のCMのキャッチコピーを思い出した。
負けに不思議な負けなし
第27節 10/14(土) 川崎 2-0 甲府 等々力:14,383人 曇 17.9℃ 54%
川(19)我那覇(50)我那覇

前節、ホームで2連勝を飾ってJ1残留の可能性を大きくした甲府。W杯中断明け以降、14戦を7勝2分5敗と勝ち越して順調に勝ち点を積み重ねた。その間、ホームでは負けなしで“小瀬力”なる言葉まで生まれたが、逆にアウエーで5敗。しかも、その5試合はすべて3点以上を失った。そろそろ、アウエーでも粘り強さを見せて欲しい頃である。

一方、川崎はこの4試合で12失点と守備は低調。ただ、ジュニーニョが復帰予定の攻撃陣は相変わらず脅威だし、先日のインド戦での中村憲剛のミドルシュートも記憶に新しい。前回の対戦同様、この攻撃陣に対してしぶとく守り切り、相手守備の乱れに乗じることが出来れば勝機が訪れると、そんな期待を抱いて等々力に向かった。

等々力緑地の池越しに見るスタジアム2階席からピッチを見る

多摩沿線道路を走って午後3時半頃、等々力に到着。市民ミュージアム前の駐車場に車をとめた。駐車台数に限りがあるためちょっと心配だったが、この日はまだ若干余裕がありそうだった。しばらく、等々力緑地内をウロウロして時間を潰す。開場時間が近付いてアウエー側ゲートに移動すると、応援バスの到着を待たずに、すでに甲府サポの列が伸びていた。

アウエーゴール裏の甲府サポ
等々力陸上競技場

ゴール裏を満杯にこそ出来なかったが、多くの甲府サポが詰め掛けた。TKさんと合流して、選手の練習が始まるまで2階席でひと休み。人気者“ヴァンくん”も等々力に姿を現して愛嬌を振りまいていた。勝利の女神ならぬ犬神?の神通力は発揮されるか。やけに甲府ゴール側にカメラマンが多いが気にしない、気にしない。定刻が過ぎ、すっかり陽が落ちたスタジアム。甲府にとっては今季最後のナイトゲームのキックオフの笛が鳴った。

出場メンバー出場メンバー

甲府の立ち上がりは悪くなかった。1点目を失うまではミスも少なく、どちらかと言うと甲府ペース。しかし、失点の予兆が顔を覗かせる。失点したひとつ前のプレイ。山本から茂原へのパスを中村が出足良くインターセプト。パスを受けたジュニーニョがシュートをダフったために事なきを得たが、川崎の圧力が掛かり始めていた。直後、阿部のスローイングを茂原が流したところをジュニーニョに奪われ、フリーになった我那覇に繋げられて失点。この後の試合展開を暗示するかのように、甲府のミスと川崎の出足の鋭さがシンクロしてしまった。

前半21分、アライールのスルーパスにバレーが飛び出して寺田と交錯しながらもシュート。枠を捉えるが間一髪戻った箕輪がブロック。この試合最大の決定機を阻まれてしまった。後半5分、カウンターから我那覇がシュートを放つ。現地でははっきり分からなかったが、録画を見直すと阿部の脇をすり抜ける形でゴールが決まって2点差。その後の反撃もどこかチグハグ。川崎の攻守両面の積極的な動きにミスを多発、甲府の形を最後まで作ることが出来なかった。

「すべて自分のせい。何も言い訳することはできない」(阿部)
「自分のミスもあったし、つぶされてしまった」(茂原)
「動き出しが遅いし、運動量もいつもより少なかった。相手に勝利をプレゼントしてしまった」(藤田)
「うまい形でボールを受けることができなかった。もう一度しっかり準備して次の試合に臨みたい」(太郎)
-以上、サンニチ新聞より-

これらの選手コメントにもあるように、失点の場面はもとより攻撃面でもミスが目立ち、思い切りに欠ける一戦だった。「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」とは野村克也・楽天監督の言葉だそうだが、まさにそんな感じがするゲームだった。ただ、選手が敗因を理解していることは救いだ。この試合をひとつの経験として次に活かす事。そこに目が向けば、敗戦も決して無駄にはならない。前を、選択しよう。
内弁慶を克服せよ
昨日、プロ野球パ・リーグのプレーオフ第2戦で日本ハムがソフトバンクを破って25年ぶりのリーグ優勝を決めた。2004年に移転した札幌の地で、サヨナラ勝ちという劇的な勝利。今日のサンニチ新聞のスポーツ欄ではこんな風に紹介されている。

―――――――――――――――――――――――――――――――
・・・
 新生日本ハムを象徴する新しい力が実を結び、1981年以来の歓喜。ヒルマン監督は「信じられない」と叫んだ後、「明確なビジョンを持って、チームがそれを守ってやってこれた。夢を追い続けたことが、結果につながった」。満員のファンとともに至福の時に浸った。
(以上、抜粋)
―――――――――――――――――――――――――――――――

「明確なビジョン」、「夢を追い続ける」。
降格候補ナンバーワンを物ともせず、昨季後半からの自分たちのスタイルを貫いて躍進する甲府。その甲府と共通するキーワードが並ぶ。メンタルな部分を含めて成功の礎になるものは、分野を問わずに同じものなのかも知れない。

また、日本ハムの優勝は4年目を迎えたヒルマン監督の意識改革が花を開いた、という事らしい。こんなことも書かれている。

―――――――――――――――――――――――――――――――
・・・
 ヒルマン監督はチームの精神面にも変化をもたらした。連敗中だった4月9日の西武戦前に「チームに現状で満足するムードがまん延している。負け犬根性をなくせ。1人、2人が活躍して上位にいけるチームではない」と、負けても笑顔を浮かべるナインに怒りをぶつけた。
 救援のベテラン建山は「監督が何度か活を入れた。実際、チームの意識が変わってきた」。その後、チームは球団タイ記録の11連勝を果たし、優勝争いの重圧にもつぶれることなく、突き進んだ。ヒルマン監督は1位通過を決めた後も「うれしいのは、現状で満足している者がいないこと」と精神面の成長を喜んだ。
(以上、抜粋)
―――――――――――――――――――――――――――――――

「現状に満足しない」、これがキーワードか。

はっきり言って、今の段階ではシーズン前に予想した成績をずっと上回っている。チームとして個人として、J1での経験を積み重ねながら徐々に進化しているようだ。

でも、「現状に満足しない」。いや、出来ない。
これまで見てきた負け試合の数々を思えば、まだまだ勝ち試合が足りない。
もっともっと、もっと勝ってくれ。まだまだ出来る。


最近4試合の成績


第27節 予想
第27節予想
※予想方法の詳細はこちら


順位表


第26節 予想と結果
第26節予想と結果
永遠のライバル?
天皇杯4回戦の対戦相手がモンテディオ山形に決まった。正直、「相性悪いなぁ~」と思ってしまうが、実際どうなのかちょっと検証。

山形が地域リーグからJFLに昇格した1994年以降のリーグ戦での対戦成績や順位は以下の通り。1994年の甲府は「甲府クラブ」で山形は「NEC山形」。1995年からヴァンフォーレ甲府になり、1996年からモンテディオ山形になった。

2005 1-3●(A) 1-1△(H) 2-1○(A) 1-1△(H) J2 甲府 3位/山形 5位
2004 0-1●(A) 0-0△(H) 0-3●(A) 2-3●(H) J2 山形 4位/甲府 7位
2003 1-2●(H) 0-1●(A) 2-1○(H) 1-2●(A) J2 甲府 5位/山形 8位
2002 3-2○(A) 1-0○(H) 1-0○(A) 3-0○(H) J2 甲府 7位/山形11位
2001 0-1●(A) 0-1●(H) 1-2●(A) 0-2●(H) J2 山形 3位/甲府12位
2000 2-4●(A) 1-4●(H) 1-4●(A) 3-2○(H) J2 山形10位/甲府11位
1999 1-4●(A) 2-1○(H) 0-3●(A) 3-0○(H) J2 山形 7位/甲府10位
1998 3-1○(H) 2-3●(A)          JFL 山形 3位/甲府 4位
1997 2-5●(H) 3-2○(A)          JFL 山形 5位/甲府 6位
1996 3-1○(H) 0-1●(A)          JFL 山形 8位/甲府11位
1995 2-1○(H) 2-2○(PK4-3)(A)      JFL 甲府 9位/山形10位
1994 0-1●(H) 0-2●(A)          JFL 山形13位/甲府14位


通算成績は甲府の14勝3分21敗。

やっぱり負け越しかぁ。でも、こうして見てみると、順位が前後しているシーズンや近いのが多い。2001年に4戦全敗したかと思えば翌年には4戦全勝でリベンジしたりと、シーソーな展開もあった。勝ったり負けたり、長年のそんな関係がライバルでもあり、ちょっとした親近感を抱かせることにもなってるんだろう。昨シーズンの最後の対戦の時にも、そんな事を感じていた。

それでも、大木甲府の対戦成績に限れば5勝2分1敗と、だいぶ分がイイ。まっ、相性はともかく、どこが相手でも「甲府のサッカーを貫く」という今季のきまり文句になる訳だけど。

「元旦国立」

ん~、いい響きの言葉だ。「いつか、きっと」ってところかな。うっかり、夢を見たくなってしまう。が、大事なのはとにかく次の川崎戦だ。
ジャッジ、いまいち
第26節 10/7(日) 甲府 1-0 広島 小瀬:10,222人 晴 18.9℃ 45%
甲(87)バレー

リーグ戦(J1)の残り試合は9試合。いよいよ一桁台に突入して、優勝争いも残留争いも大詰めを迎える。甲府の試合も自身の成績のみならず、それぞれの争いに微妙に影響を与えている。前節甲府に敗れたガンバは、昼の試合で磐田に負けて痛い連敗になった。甲府に負けた場合、次の試合の成績が悪いような気がするが気のせいだろうか。

15位につける広島にとって、16位以下のチームとの勝ち点差に開きがあるとは言え、この試合は安全圏に逃げ切るために勝ち点3が欲しい試合。一方、甲府にとっても、前日には大宮が勝ち点1を加え、昼の試合で東京が勝ち点3を加えて名古屋を足踏みさせたため、広島に敗れれば勝ち点差1の中に5チームがひしめき合う混戦状態を作ってしまう試合となる。やはり、勝ち点3が欲しい。まだまだ、油断出来ない試合が続く。

初秋の小瀬
風にたなびくフラッグ広島サポ

8月末の磐田戦以降、台風の影響やらなにやらで晴天に恵まれなかった小瀬だったが、前日までの雨が嘘のように久し振りに爽やかな青空が広がった。やや強い風がフラッグをたなびかせていたが、木々が色付きはじめ、薄暮のなか夕焼けを背にした小瀬は美しかった。

そんな小瀬に広島サポが久し振りにやって来た。改修されて生まれ変わった小瀬のアウエーゴール裏の一角に陣取っていた。2003年10月以来3年ぶり。その時の記憶がある人なら、チームもスタジアムもサポもだいぶ様変わりした姿を目にしただろう。数は少なかったが、思ったより大きな声が聞こえてきた。

出場メンバー出場メンバー

甲府は前節出場停止だった山本が復帰。しかし、藤田とビジュを怪我で欠き、大西と津田が代わりに起用された。広島は佐藤寿、駒野の日本代表勢の他、“狂犬”ウェズレイ、森崎兄弟などタレントが顔を揃えた。

試合は立ち上りから甲府がペースを握った。しかし、相手2トップには一発の恐さがある。前半5分、ウェズレイに強烈なシュートを打たれるが、間一髪で詰めた津田が顔面で弾き出す。肝を冷やした一瞬だった。この時のことなのか、今日のサンニチ新聞に面白い記事があった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
 試合開始早々に広島のFWウェズレイに「何か挑発されるような言葉」をかけられて、「心に火がついた」と鬼気迫るプレーで最終ラインを統率。敵陣からウェズレイをターゲットにして放り込まれてくるロングボールをことごとくはじき返した。
(以上、抜粋)
―――――――――――――――――――――――――――――――
この記事にある通り、久し振りの出番にもかかわらず要所で踏ん張った。後半、森崎浩に突破されてヒヤリとする場面もあったが、空中戦で競り勝ち、スライディングタックルでピンチの芽を摘むなど今季3度目の完封勝利に貢献した。

一方、攻撃は攻め続けるがゴールをなかなか奪えない状況が続いた。FKが好調な山本がこの試合でも素晴らしい一撃を見舞うが、GKの手をかすめてバーに弾かれた。それでも、段々ゴールの匂いが強くなっている。次ぎあたりは決まるような気がしている。それほどまでに可能性を感じさせるFKだった。

前半のバレーが放った強烈なシュート、後半の山崎が“魅せた”技ありのシュートがポストとバーに弾かれた。素早いパスワークから相手DF陣を崩して放った克哉のシュートが枠を大きく外れた。嫌な予感とまだイケるといった期待が頭の中で交錯する。イケそうでイケない、そんなジリジリする苛立ちがやっと開放される。試合終了間際、茂原の左CKを林がヘッドで折り返し、バレーが上手いトラップから力強く蹴り込んで決着をつけた。

待望のゴールに甲府ゴール裏は喜びを爆発させた。イケメンの若いおとうさんとその坊や、体のガッシリしたおとうさんとその坊や、おばちゃん、可愛いお嬢さんと次々にハイタッチをかわした。前節のガンバ戦とは、また違ったゴールの喜びを噛み締める。100回あれば100回の違った喜びを感じられるのだから不思議なものだ。

凱旋
勝利の犬神?残り時間を無難に消化して試合を締めくくった。今季2度目の連勝を飾り、中断以降の小瀬では5勝2分と無敗を継続した。代表戦の疲労が残っているのか、佐藤寿に切れが無かったことにも助けられた。が、膠着した試合を勝ち切ったことは大きい。さらに自信を深めてこれからの戦いに立ち向かうことが出来そうだ。

いよいよ、小瀬のホーム力も本物と言って良さそうだ。オフィシャルHPの「ヴァンフォーレ日記」(10月1日参照)にある通り、“ヴァンくん”が効いているのかも知れない。“狂犬”に仕事をさせなかったのは、“ヴァンくん”が睨みを効かせていたからに違いない。
あと少しで大台だ
1999年にJ2に参加して8年目。前節のガンバ戦に勝利して、リーグ戦・天皇杯・ナビスコカップを通じての通算勝利数を110に伸ばした。あっ、入れ替え戦があるから公式戦での勝利数は112、ってことになるのか。

今シーズンの開幕前、「サポ的目標設定」として個人的な願望を含めて考えた目標が『リーグ戦通算100勝の達成』 。ややハードルが高いかとも思ったが、実現可能なところまでやって来た。強いハートを持っている連中にとっては、やはり目標設定は出来るだけ高い方がイイってことかな。

こうなれば、是非実現を!
ガンバ戦の勝利でひと休みしないで、もっともっと高みを目指そう。

通算成績


最近4試合の成績


第26節 予想
第26節予想
※予想方法の詳細はこちら


順位表


第25節 予想と結果
第25節予想と結果
雨だけど、晴れ
第25節 10/1(日) 甲府 3-2 G大阪 小瀬:15,462人 雨 19.8℃ 76%
甲(19)ビジュ(47)茂原(59)克哉 G大(60)播戸(67)二川

この試合の4時間前、4日に行われるキリンチャレンジカップ2006のガーナ戦に臨む日本代表が発表された。ガンバからは遠藤と二川、そして、このところの好調さを認められて播戸が初選出された。ガンバにはこれらの選手の他、加地をはじめ元日本代表の宮本や明神、得点王争いに顔を出すマグノ アウベス、強力DFシジクレイなど豊富なタレントを揃えている。その上、チームとしても好調さを維持している。そんな今季最大の強敵である昨シーズンの覇者を小瀬に迎えての一戦となった。

少し心配な要素があった。新潟戦後の静岡FCとの練習試合の内容が気に掛かっていた。実際に見てはいないが、スコアレスドローであまりパッとしなかったようだ。調整の意味合いが強いゲームかもしれないが、新潟戦から得点が取れないところに不安を感じさせた。そう言えば、5月のアウエーでのガンバ戦も得点を奪えなかった。数的有利な状況さえ活かせなかった。

あの時は「弁当の呪い」の真っ最中。倉貫が怪我で戦線離脱し、バレーは不調。藤田が復帰する前でチームの歯車が一番噛み合っていない時期だった。その後、藤田が復帰、倉貫の穴を茂原が埋め、バレーも復調した。あの時のチーム力と現在のチーム力ではだいぶ違っている。「もし、ガンバにあの時の甲府のイメージが強く残っていれば、付け入る隙があるかも知れない」と、淡い期待を抱きながら、小雨が舞うなかを小瀬に向かった。

小瀬スタジアム
アウエーゴール裏

あいにくの雨になったが、多くの観客が集まっていた。ゴールデンウィーク中の東京戦以来、今季2度目の15,000人台。浦和戦に続く2番目に多い観客動員数を記録。青黒なので視覚的には敵対しないガンバサポ。思ったより多く駆け付けていて、初めは2ブロックあった緩衝地帯は1つに狭められた。そして、アウエーゴール裏の一角が甲府サポによって初めて埋められた。アウエーサポが多かった東京戦や浦和戦に比べ、実質的な甲府側観客数は今季最大となった可能性がある。

ポンチョをまとうバックスタンドのサポキックオフ間近になって雨足が少しずつ強くなり、スタンドは色々なポンチョで彩られた。当初からある青一色のものから最近の青赤ツートンにトーメイが混じる。青率は昨シーズンのほうが高かった気もするが、これも“J1探検中”と言う事か。そのうちに、一万人の青いポンチョ、なんてのが見られるかも知れない。それはそれで見応えがありそうで、「屋根がないのも乙なもんだ」などと強がりながら雨のスタンドを眺めているうちに、いよいよキックオフ。

出場メンバー出場メンバー

甲府は出場停止の山本に代えて井上、ガンバは捻挫で出場できない加地に代えて前田が起用された。試合開始直後はガンバがボールをキープするが、前線からのプレッシングと同時に相手ボールの出所に対するポジショニングがいいのか、パスカットに何度か成功することで徐々に甲府のペースになっていった。前線のバレーにボールが入り、攻撃の形になった。前半19分、バレーへのファウルでFKを得る。左サイドで距離のあるFKだったが、アライールのキックが正確にボールをゴール前に運ぶと、ビジュがヘッドで僅かにコースを変えてゴール。前節のポカを取り消す貴重な先制点をあげた。

ガンバは甲府のプレスに手を焼いて、なかなか思うようなパスが回せない。それでも攻撃にはスピードがあり、マグノ アウベスの突破からあわやというシーンを作られたが、林の好ブロックで失点を免れた。甲府も山崎の惜しいヘッドがあったが、GKの好セーブで得点出来ずに前半は終了。失点がなく、落ち着いた試合運びで後半に大いに期待を持たせた。

後半開始早々、思いがけない展開で追加点を奪う。自陣のセンターライン近くで林からボールを受けた茂原がゴールに向かってドリブルを開始。シジクレイと宮本がサイドのバレーと茂原の前をダイヤゴナルランでサイドに開いた山崎に釣られ、ポッカリと中央が空いた。茂原が状況判断良く、狙いすましてシュート。小瀬のボルテージをさらに上げるゴールが生まれた。

後半12分、播戸のシュートに肝を冷やした直後、甲府らしさを発揮して3点目を奪う。右サイドで杉山がプレスを仕掛ける。高々と上がった相手のクリアボールをバレーがヘッドで左サイドに流れた杉山に落とす。杉山はPA内左からシュート。右SBの選手が流れのなかからこの位置でシュート。GKの弾いたボールをシジクレイが処理にまごつく間に克哉がプレス。2列目の選手がこの位置でプレス。甲府の真骨頂とも言える気持ちのこもったプレイがゴールを呼び込んだ。

3:0となれば普通なら“左団扇”だが、甲府サポにそれは許されない。まるで、より大きな感動を味わうために用意されたかのように、試練の時間が待っていた。前田に代わった家長が左SHに入って縦への突破を図ることでガンバの攻撃が活性化。押し込まれて、あっという間に2点を失った。大宮戦と同じような展開だが、残り時間の多さと攻撃の鋭さは大宮戦よりも厳しかった。ロスタイムを含めれば、25分程の長い長い残り時間だったが、選手は良く頑張った。

ロスタイム、祈るような思いを胸に声を張り上げながら、ふと昨シーズンの西京極での最終節の試合がダブってきた。同じように、時間の経過が遅かった。同じように、サポの必死な声援が響いていた。あれからもうすぐ1年経つ。そう思うと時の短さを感じるが、それでも「ここまで来たぞ」と言う想いがこみ上げてきて、自然と涙腺が緩んだ。そして、鼻水が垂れると同時に試合終了のホイッスルが鳴った。

バックスタンドへ凱旋ゴール裏へ凱旋
勝利の瞬間を迎えた小瀬の雰囲気は最高だった。心をひとつにしたヴァンフォーレコールが小瀬にこだました。選手もサポもみんな誇らしげだ。結局、最後まで雨は上がらなかったが、心は晴れ晴れとしていた。こんな試合を見られるのだから、甲府サポは幸せ者だ。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。