コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
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ルーキーに沈められた
第33節 11/26(日) 甲府 2-3 千葉 小瀬:15,069人 曇 9.1℃ 50%
甲(1)山崎(38)藤田 千(24)阿部(58)羽生(78)青木

曇天に覆われた小瀬。いつ雨が落ち始めても不思議ではない雲行きと共に気温はめっきり冷え込んだ。生憎の天気になってしまったが、J1探検の旅は遂にホーム最終戦に辿り着いた。

開幕までは開幕が待ち遠しく、開幕すればしたでその先に何が待ち受けているかと期待や不安に胸を膨らませる。結果が出るのは遥か先のことだと知りながらも、一戦一戦に一喜一憂。そして、こうしてホーム最終戦の日を迎えると、決して短くはないシーズンの短さを改めて実感する。ましてや、このメンバーでの甲府を見ることはおそらく二度とないと思うと、ホーム最終戦はいつものことながら少しだけ感傷的なものになった。

メインスタンド

ここ3試合続けて9,000人台だった観客数は、第25節ガンバ戦以来の今季4度目の15,000人オーバーとなった。一部を甲府側に開放したアウエーゴール裏は、緩衝帯を挟んで綺麗に色分けされた。と言っても千葉の黄色に比べれば甲府の青は疎らなようだ。ここが青一色に染まるようになれば、いよいよ甲府も本物と言えそうだが、そうなるにはまだ時間が必要なようだ。

それでも、ぐるりと見回したスタジアムはだいぶ青くなってきた。2003年のアルウィンで新潟戦に勝利した後のヒーローインタビュー、「スタジアムを青く染めてください」と小倉がコメントしてから135試合目。キックオフ直前、雨が落ち始めて観客が一斉にポンチョをまとったが、雨中のゲームとなったガンバ戦よりもその青率は上がっていた。少しずつだが確実に進化しているようだ。

アウエーゴール裏

千葉サポーターもたくさん駆けつけていた。ゴール裏の2/3弱、およそ1,500人くらいだろうか。良くも悪くも野蛮さを感じさせない応援を繰り広げた。甲府駅の歓迎フラッグやほうとうの無料配布などの手厚いもてなしに驚いたようだが、石和温泉から足湯まで用意されたと後で聞いて、さすがにそれには驚いた。

カップウイナーの座を掴み取り、監督交代後の不安定な闘いから脱却するかと思いきや、なかなか勝利に恵まれずにリーグ戦では5連敗中の千葉。チームの勢いでは甲府に分がありそうだが、何故か開幕戦とか最終戦といったゲームで勝てない甲府。「走るチーム」同士の一戦はそれぞれに不安を抱えつつも、これまで同様に好ゲームになりそうな予感とともにキックオフ。

出場メンバー出場メンバー

すると、試合開始早々、そんな不安を一掃するかのようにゴールが決まる。右サイドの深い位置からあげた藤田のクロスを山崎が難しい体勢ながらヘッドで合わせると、相手GKの手をかすめるようにしてボールはゴールマウスに転がり込んだ。これまでの最短時間ゴールは、第15節アウエー広島戦の秋本とナビスコ予選のアウエー磐田戦で山崎があげた開始2分のもの。これを上回る開始1分での今季最短時間ゴールとなった。

幸先の良いゴールが決まって主導権を握った甲府。対する千葉の動きは重そうで、なかなかボールを前に運べない。しかし、前半24分、千葉の右CKをバレーがヘッドでクリアするが、ボールは津田に当たって阿部(勇)の目の前にこぼれて決められる。奪った先制点もあっけなかったが、ちょっと不運だったが同点ゴールもあっけなく奪われてしまった。

その後はやや千葉の時間帯になった。甲府右サイドからの坂本のクロスを山岸に合わされる。僅かに枠上に外れたがヒヤリとする場面だった。一進一退の展開のなか、38分、ハーフウエーライン近くでボールを受けたバレーの中央突破がファウルを誘ってFK。これを藤田が見事に決めた。久し振りに見せた藤田らしい軌跡を描いたFKで再びリードを奪って前半が終了した。

「イケそうだ」、そんな思いで後半を迎えたが、千葉が青木を投入したことで試合は一転して千葉ペースになっていった。先のAFCユース選手権インド2006でも勝負強さを見せて活躍したが、野洲高校、というよりセゾンFCで倉貫のお父ちゃんに鍛えられたところから始まったキャリアは伊達ではなかった。後半13分、ルーキーとは思えぬ確かな技術で羽生のゴールをアシストするラストパスを通すと、33分には工藤、羽生と繋がれたボールをゴール前に飛び出して技ありのシュートでゴールマウスに流し込んだ。

ルーキーの活躍がカンフル剤になったのか、後半は千葉の走りが復活した。逆に甲府は運動量が落ち、中盤の底でのチェックはおろそかになり、DFは人を捕まえきれずに相手をフリーにして決定機を防げなかった。攻撃はシュートまでの形は作れたが、バレーのシュートはGKの正面を突き、大西のシュートはどこかへ飛んでいってしまった。守りきれず、攻めきれずに試合終了。勝てるゲームを落としてしまい、モヤモヤした気分が充満した。

バックスタンドへ挨拶

心配された雨は時々ぱらつくだけで済み、試合後のセレモニーに影響しなかったが、敗戦のあとではいまひとつ盛り上がれなかったのが正直なところ。それでも、少し時間が経ち、今季ここまでのチームの頑張りを思えば拍手をためらうことは出来なかった。千葉サポの様々なコールも心に染みた。ありがとうは、拍手に込めた。

まだ、すべてが終わった訳ではない。リーグ戦はあと1試合残っているし、天皇杯も控えている。この中途半端な気持ちを晴らすために、最後の最後まで熱い戦いを見せて欲しい。贅沢は言わない。せめて、あと4勝は見たい。
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最高のクロージングを!
いよいよ、ホーム最終戦。
今シーズンのこのチームを小瀬で見ることが出来る最後のゲーム。
J1残留を掴み取ってくれたこのチームを記憶に留めたい。
ヴァンフォーレのサッカーをみんなで楽しもう。
そして、みんなで甲府の歌を歌おう。


最近4試合の成績


第33節 予想
第33節予想
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順位表


第32節 予想と結果
第32節予想と結果
無念の敗戦
第32節 11/23(木) 浦和 3-0 甲府 埼スタ:57,781人 曇 13.4℃ 48%
浦(46)ワシントン(64)山田(68)ワシントン

「埼スタですか?」
飛び乗った電車の座席に腰を下ろしてふと隣を見ると、ヴァンフォーレのフラッグを持った男性が座っていた。今思えば、なんともマヌケな質問をしてしまった。他のどこへ行く訳がない。
「応援、頑張りましょう」
甲府サポと隣り合わせた偶然に驚きながら、そう声を掛けると躊躇なく返事がかえってきた。
「頑張りましょう!」
サポ同士お決まりのサッカー話に花を咲かせて意気投合。結局、帰りに途中で別れるまでご一緒することになった。

埼玉スタジアム2002マーチングバンド

圧倒的に多い“赤い人たち”に混じりながら浦和美園駅から歩く。途中、車で販売してる方の屋台で食料を探す。ひと通り品定めをした後、いちばんカワイイ売り子さんの屋台で調達してスタジアム入りした。食い道楽には非難を浴びそうな決め方だが、味は外れていなかった。

甲府ゴール裏

キックオフ1時間半前だったが、甲府サポに割り当てられたビジター側はだいぶ埋まっていた。空席を見つけて食事を済ませる。正面の浦和ゴール裏は既に真っ赤っか。メイン、バック、ビジター側サイドも徐々に赤く染まってキックオフの時間を待った。

浦和ゴール裏
メインスタンド
バックスタンド

出場メンバー出場メンバー

独特の雰囲気のなか、甲府の選手はいつも通りの動きを見せた。ただ、対する浦和は前回の対戦時よりもプレッシャーがきつく、ワシントンや山田が迫力ある突破を仕掛けてきた。速い展開で一進一退の攻防が続いたが、徐々にDFラインの裏を突かれ始める。いくつかのピンチを防いだが、前半34分に秋本が辛抱しきれずに2枚目の黄紙で退場処分。痛いPKを与えてしまった。

しかし、コースを狙ったワシントンのPKはやや弱く、阿部の好セーブで命拾い。ピンチの後にチャンスあり。直後、右サイドで得たFKから藤田がゴールを狙うがポストに阻まれる。ポストを弾く乾いた音が甲府ゴール裏に・・・届く訳がない。まるで地下鉄のなかのような騒音が溢れるこのスタジアムでは、GKのコーチングの声さえ聞こえそうもない。

PK阻止で安心していたのも束の間、40分、アライールがPA内で反則を取られて再びPKを与える。さすがに2度目はないだろうと思ったら、1本目と同じような形で阿部が好セーブ。甲府応援エリアは大いに盛り上がった。そのまま前半が終了。数的不利な状況だが、膠着した状態に持ち込めばチャンスが生まれるかも知れないと後半に期待した。

ところが、そうは問屋が卸さなかった。後半立ち上がり早々、ワシントンにゴールを許す。これで一気に浦和を楽にしてしまった。甲府にとって厳しい時間帯が続くなか、後半19分、23分と立て続けに失点。いよいよ厳しい状況になった。それでも甲府の選手たちは諦めずに反撃。バレー、須藤が決定機を迎えたが、枠を外し、バーを叩く。残念だが、一矢報いることは出来なかった。

1点も返すことなく試合は終了した。甲府らしさを垣間見せたものの、結果は完敗だった。あっと言う間に時間が過ぎていったゲームだった。

この日は勤労感謝の日。元々はその年に取り入れた穀物を供え食し、収穫を感謝する宮中祭儀(新嘗祭)の日だそうだ。奇しくもちょうど一年前、ロスタイムに3点を奪って札幌に大逆転した日でもある。J1昇格という収穫の出発点になった日から巡り巡って1年後のこの日の収穫は、数的不利な状況ながら最後まで攻める姿勢を失わずに闘い切った選手たちの姿だった。勝ち負けの結果だけではない感動をいつももらっている。このチームには、本当に感謝している。
何か変だね、浦和さん
お詫び?
(浦和レッズオフィシャルサイト[NEWS]より)

よく読むと何か変だね。
誰に対しての「お詫び」なんだろう。
「今日の試合の勝利に水をさす許しがたい行為」である事に間違いはないが、それはあくまで「浦和」の側からの事。
「お詫び」の対象となる第一義は、横断幕に名前を出された茂原への侮辱と甲府サポーターへの挑発に対してだろうに、それには一言も触れていない。
これじゃまるで、「せっかく勝ったのにチャチャが入って諸手を挙げて喜べねーじゃん」といった自己中心的な物言いと変わらない。
それとも、これは浦和サポ向けの「お詫び」なのかな。
国語力がないのか、本当に高慢なのかは分からないけれど、とても優勝に値するチームの言葉じゃないね。
この行為は勝利に水をさしてるんじゃなくて、サッカーに水をさしてる。
舞台は整った
今シーズンも残すところあと3試合。待ち焦がれたJ1の舞台は開幕から早9ヶ月が過ぎ、“探検”の終点が次第に近付いてきた。明日はアウエーでの浦和戦。楽しみにしていた対戦のひとつである。

甲府は前節の大分戦に完勝して、一時停滞気味だったチームのベクトルを再上昇させた。メンバーが入れ替わった守備陣の踏ん張りもあり、今季初めて4試合で括った場合の平均失点が1点未満になった。シーズン序盤から懸念された守備の修正が経験値を上げる事で実を結び、ここに来てやっと安定感を見せてきている。

一方、21戦連続ホーム不敗のJ新記録がかかり、J1初制覇に向けて勝ち点3が欲しい浦和。前節、名古屋に痛い敗戦を喫しているだけに連敗は許されない。サポーターの期待も大きく、この試合に掛ける選手のモチベーションは上がっているだろうし、同時にプレッシャーも相当大きくなっているだろう。

注目を浴びる一戦。今季“大物食い”してきた甲府の選手たちは、この状況での試合を楽しみにしているんじゃないだろうか。J1残留を決め、7位まではまだ射程圏内。この1年と言わず、これまで真面目にしっかり積み上げてきた結果が今ここにある姿。自信と誇りを持って、せっかくの大舞台、臆せずに甲府らしさを思う存分発揮して欲しい。

何か、昨季入れ替え戦のアウエー柏戦を迎えた時と同じように清々とした気分。埼スタに駆け付けられる甲府サポは選手を信じ、愛しいチームをしっかり応援しよう。信じる者こそなんとやら。きっと、最後に勝利が待っている。


最近4試合の成績


第32節 予想
第32節予想
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順位表


第31節 予想と結果
第31節予想と結果
ホーム力復活
第31節 11/18(土) 甲府 2-0 大分 小瀬:9,156人 曇 13.4℃ 38%
甲(15)バレー(52)茂原

前々節のセレッソ戦では久し振りにホームで敗戦、前節のアウエー京都戦では数的有利な状況を活かせずに引き分け。天皇杯山形戦では勝ったものの、ちょっとさっぱりしない試合が続いた。J1残留が確定したとは言え、尻すぼみの成績になってしまってはこれまでの奮起が霞んでしまって勿体無い。この一年の躍進の痕跡をきっちり残すためにも、あと4試合を甲府らしいサッカーで締めくくって欲しいと思う。

バックスタンド甲府ゴール裏

そんな思いを持ちながら、2週間ぶりの小瀬へ。すっかり秋が深まった小瀬だが、落ち葉やら時折流れるひんやりとした空気は冬が近いことを感じさせた。開場直後のスタジアムも寒々しかった。ここ2試合、1万人を切った小瀬の観客数。この日も出足は鈍く、9,000人を切ってしまうかと思わせたが、試合開始間近になって席も埋まり始めて何とか9,000人台をキープした。小瀬での試合はホーム最終戦を残すのみ。平均12,000人の観客数が達成出来そうだ。

大分サポ

アウエーゴール裏には大分サポが駆けつけていた。日本代表選手を輩出した喜びからか、日の丸の選手ダンマクがスタンドに並ぶ。青と黄色のなかで、ひと際目を引いた。大分は高松、松橋、梅崎、西川と力のある選手を揃え、第13節以降、ずっと一桁台の順位をキープしているチーム。相性も悪い難敵だが、甲府としては一桁台の順位を狙える位置に浮上したい大事な一戦となった。

出場メンバー出場メンバー

甲府は戦前の予想通り、鶴見、津田、秋本が久し振りに先発に名を連ねた。出場停止の杉山の位置には山本が入り、左SBには井上が起用された。チャンスを待っていた選手のモチベーションを活かしながら連戦をも考慮した采配か。いずれにしても、これらDF陣の出来が勝敗に大きく影響することは確かなようだ。期待と不安を織り交ぜながらキックオフ。

試合開始早々、甲府はこの試合でJ通算200試合出場となった藤田が、大分は松橋が際どいシュートを放って打ち合いの様相を見せる。ここ3試合ゴールのないバレーが久し振りにゴリゴリと迫力ある動きを見せれば、山崎(甲府)も前線で切れのいい動きを見せる。前半15分、その山崎が左サイドをドリブルで上がってクロス。バレーが中央で受けると反転して技ありのシュートで先制。その後もバレー、茂原、藤田が惜しみなく上下動を繰り返して攻撃。守備は大分の単発的な攻撃もあり、破綻なく前半が終了した。

後半は立ち上りから甲府が攻勢にでる。後半7分、左サイド奥に侵入した井上からのパスを受けた鶴見が切れ込んでシュート。GKが弾いたボールを茂原が狙い済ましてゴールに打ち込んで追加点を奪った。しかし、16分に津田が後半から出場した梅崎のスピードに翻弄されて2枚目の黄紙で退場。時間を多く残す中で、前節の京都戦とは逆に数的不利な状況になってしまった。茂原を下げてアライールを投入する。

以降は大分の攻撃をしぶとく守ってカウンターという展開になった。鶴見が中央で落ち着いた守備を見せれば、サイドで井上が果敢な守備を見せた。18分、バレーの突破からのクロスに藤田が飛び込むが、相手DFのスライディングブロックに阻まれてゴールならず。24分には、鶴見からのロングフィードを受けたバレーが左サイドから中央に切れ込んで強烈なミドルシュート。バーに弾かれてゴールインかと思ったがノーゴールの判定。しばらくメイン、バックスタンドから怒号が収まらなかった。

直後、バレーが再度抜け出してGKと一対一になるがGKの好セーブにあってゴールを奪えず。数的不利を感じさせない展開が続いたが、大分を突き放すことは出来なかった。35分以降は大分が反撃。危険なシュートを打たれるが、甲府DFは集中力を切らすことなく対応。今季4度目の完封で勝利を飾った。

VFQと共に凱旋
バレー凱旋第8節のアウエーでの敗戦のリベンジを果たす完勝。中盤の繋ぎで前にボールを出せない局面や判断の遅さからボールを奪われるシーンなども散見したが、ゲーム全体を通して見れば、ここ数試合の不具合の修正はある程度図られたようだ。欲を言えば3点目をきっちり取って試合を決めたかったが、「幻のゴール」があったので致し方なしか。

守備に関しては、数的不利な状況のなかで無失点は大きい。ここ4試合で3失点と、しっかり結果を出している。攻撃と歯車が噛み合えば、まだまだ強くなれそうだ。とにかく、これでリーグ戦通算99勝。ひとつの区切りとなる100勝にあと1勝と迫った。
ひどい話だ・・・
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という事だってさ・・・  あ~、どうしてくれるんだ。
今日は大分戦だが、まさに「おぉ痛っ!」
って、ダジャレ言ってる場合じゃないか・・・


最近4試合の成績


第31節 予想
第31節予想
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順位表


第30節 予想と結果
第30節予想と結果
喜びは半分
第30節 11/11(土) 京都 1-1 甲府 西京極:5,566人 曇 15.5℃ 87%
京(61)中山 甲(44)茂原

生憎の雨。午前6時過ぎ、応援バス3台はまだ薄暗いなか甲府を出発、中央道経由で一路京都を目指した。小淵沢あたりで空が白み始める。朝靄のなかでも紅葉がきれいだった。雨は甲府を出発した時よりも弱まった。駒ヶ根あたりでは一瞬晴れ間がのぞいたが、京都に入る頃にはまた小雨が舞った。

本格焼酎午後1時前、西京極に到着。試合開始まで時間があったので腹ごしらえをする。五条西小路のショッピングセンター内の食事処で昼食。肌寒かったので一杯引っ掛けることに。適当に頼んだ焼酎セットのなかに、気が付けば泡盛40度。体は十分過ぎるほど温まった。

スタジアムに戻って友人と合流。銀閣寺経由でやって来たとのこと。京都の紅葉は10日後くらいが盛りになるようで、気が付けば西京極競技場内の木々の紅葉も去年と違ってまだ浅かった。心配された雨は、取り敢えず上がった。

甲府ゴール裏から見た西京極

J1昇格後、アウエーでも格段に増えた甲府サポだが、この日のゴール裏は少なかった。昨季最終戦の記憶が新しいだけに、余計にそう感じたのかも知れない。西京極は相変わらず少ない観客数だが、試合開始前からゴール裏の京都サポのボルテージは上がっていた。前節、小瀬でのセレッソサポと同じように選手を鼓舞していた。それはそのまま、この試合の意味を示していた。しばらくして居場所をタスキ横に移す。激しい試合になると予想しながらキックオフを待った。

出場メンバー出場メンバー

甲府の先発メンバーは、天皇杯山形戦で痛んだ山崎に代わって宇留野が起用された他はいつも通りのメンバー。一方、京都は田原ワントップ気味の3バックだが、右サイド大久保が時には引いて4バックにもなるやや変則的な布陣。まず守備ありき、といった考えだろうか。(ありゃ、ハナから4-4-2だって<追記>)

昨季の最終戦、そして今季の第13節と何故か荒れる京都戦。試合序盤は京都に押され気味な展開だったが、この試合も退場者が出て試合が動く。大久保が山本とビジュに同じような危険なタックルを犯して黄紙2枚で前半35分に退場。甲府に流れが傾き、前半終了間際に克哉から茂原に繋いで待望のゴール。アウエーで貴重な先取点を奪って前半が終了した。

後半開始とともに数的有利な甲府が攻勢にでる。後半11分には林のミドルシュートが枠を捉え、GKの弾いたボールをさらに宇留野がシュート。迫力ある攻撃だったが、GKの好セーブでゴールを奪えなかった。前半にも見られたが、雨の影響でピッチが滑るのか、トラップのコントロールに苦労しているようで細かいミスが目立つ。バレーの調子もいまいちだ。すると、取れるときに取っておかないと痛い目に遭う典型的なパターンを迎えてしまう。ミスから低い位置でボールを奪われ、パウリーニョのシュートを阿部が弾いたところへ中山に詰められて失点。同点となり、京都を蘇らす結果になった。

攻める甲府に守りを固めて一発を狙う京都。後半37分の田原退場後、さらにその様相は色濃くなった。後半23分、バレーがGKと一対一になる。勝ち越しの決定機を迎えたが、シュートは枠を捉えなかった。その後も、スペースを消して激しくチェックを続ける京都の守り。この試合に掛ける気持ちを表している。甲府はその守備に手を焼いた。攻め込んでも、最後の一歩手前で押し戻された。あまりに愚直過ぎた攻撃は、相手を崩すには不十分だった。

どちらも決め手を欠いたままタイムアップ。試合は引き分けで終った。9人になった相手に勝ち切れない、消化不良なゲームとなった。挨拶する選手に対して、ゴール裏サポーターの拍手は小さかったが、奮起を促す選手コールがすぐに続いた。他会場の結果が電光掲示板に映し出されて、福岡とセレッソの敗戦が伝わる。これでJ1残留が確定。最低限だが大きな目標を達成することは出来た。

後がない、必死な相手に対して選手は頑張りを見せた。この状況での勝ち点1が貴重であることは確かだ。しかし、相手に退場者を2人出しながら、勝ち切れなかったことは残念だ。現状に満足せず、常に「次の段階」を意識しながら本物の強さを求めて欲しい。残された試合は、その辺りに意識を持って挑戦できる恰好の機会でもある。それは、来季を見据えた上でも必要なことだと思う。厳しいが、頑張らなきゃ苦境は否が応でもやって来る。反面教師が目の前にあった。
Stand By Me
天皇杯山形戦の前日、ウン十年ぶりの同級会に出席した。同級会と言っても、近所に住んでいた幼なじみと言っていい連中のこぢんまりとした集まり。久し振りに顔を合わせたのに、いい年こいたオヤジ達が昔のように「○○ちゃん」と違和感なく呼び合える。ほのぼのとしていて、なんとも不思議なものだ。ざっくばらんに酒を飲みながら、近況報告やら何やら、とりとめのない話に花が咲いた。安いサカナでも酒がすすむ。すると、しばらくしてちょっと驚く展開になった。

出席者のひとり、現在大宮で暮らしている友人にこんな話しをした。
「今年は二度ほど近くまで行ったよ。駒場っていうところへサッカー観戦だけどね」
すると、その友人曰く。
「オレもフクアリへ・・・」
(おっ、「フクアリ」なんて言葉が出てくるとはもしかして・・・)
瞬時にそんな思いが巡る。友人が続ける。
「・・・ヴァンフォーレを見にいったよ。あと、カシマとか、等々力とか・・・」

聞けば、関東アウエーはすべて参戦していると言う。三ツ沢でのオウンゴールにはとても凹んだこと、味スタでの勝利は嬉しくてたまらなかったこと、W杯中断前の小瀬にも駆けつけたが、勝ち試合を見たのは結局まだ一試合だけだということなど、ヴァンフォーレの話題で話しが弾んだ。

「なんだ、なんだ。じゃー、近くにいたかも知れないな~」
「いやー、まさかいるとは思わないから、すれ違ったって気が付かないかもなぁ」
さらに友人が続ける。
「来週は京都へ行くよ。仕事の関係もあるけどね」

そして、今度は別の友人が口を開いた。
「ガンバ戦良かったな。オレも来週は京都だ。甲府の選手はみんな礼儀正しいよ」
(おっ、おまえもか!それに礼儀正しいって、何でそんな事を知っているんだ。そもそも、おまえは柔道部じゃなかったっけ・・・)などと、もう頭の中は錯乱状態。

とにかく、嬉しかった。思い掛けないところで“仲間”を発見することになり、驚きと同時に応援の輪の広がりを実感した。その夜、「はくばく」のお膝元で育った元少年達は、京都での再会を約束して名残惜しくも宴をお開きにした。

そして翌日の山形戦、大宮の友人と並んで応援した。ヒヤヒヤの勝利だったが、今季生観戦2勝目を喜ぶ友人の顔を見て、こちらも自然に顔がほころんだ。スタジアムをあとにしながら、ふと“Stand By Me”のメロディーが頭に浮かんできた。旧友たちとの再会とヴァンフォーレの勝利にほろ酔い気分になった。別に、前の日の酒が残っていたわけじゃーないけれど。


最近4試合の成績


第30節 予想
第30節予想
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順位表


第29節 予想と結果
第29節予想と結果
辛勝
天皇杯4回戦 11/5(日) 甲府 3-2 山形 小瀬:4,344人 晴 25.0℃ 32%
甲(40)ビジュ(63)須藤(83)須藤 山(21)宮沢(55)レアンドロ

秋深まる小瀬イチョウの葉がだいぶ黄色くなり、秋の深まりを感じさせる小瀬。カラっと晴れ渡り、ちょっと動けば汗ばむほどの天気。選手の動きには少し影響が出そうな暑さだが、絶好のサッカー観戦日和となった。それでも、スタンドはリーグ戦の盛況が嘘のようにガラガラだった。特に、メインスタンドの観客数は寂しく、天皇杯独特のマッタリ感が漂っていた。

逆光の中、アウエーゴール裏には山形サポの姿があった。昨シーズンの第41節以来、約一年ぶりの対戦となるが、その時よりも多くのサポが駆けつけているようだ。思い返せば、その試合は引き分けに終わった。その結果、自動昇格となる2位の座がなくなって3位の座すら厳しくなった。ところが、仙台の足踏みで命拾いして、次節の札幌戦から始まった昇格劇に繋がっていった。僅か一年前とは思えないほど、多くの出来事が行き交った。

山形サポ

アウエーゴール裏から「山形秋雄」コールが鳴り響く。気合の入った応援はJ1チームに引けを取らなかった。少ない人数でビッグフラッグまで揺らしていた。

出場メンバー出場メンバー

甲府はいつも通りのメンバー。山形は怪我で欠場の財前を除いて、現時点でのベストメンバー(らしい)。前半立ち上がりは一進一退の展開。徐々に山形の出足が勝り、甲府は中盤でボールを失ったり、DFからのビルドアップのボールを不用意に奪われるなどしてペースを掴めない。局面での詰めが甘く、流れは山形へ。前半21分、甲府左サイドの臼井のクロスをファーサイドの宮沢が合わせて山形が先制。27分、左サイドで突破を試みたバレーを止めにかかった小原に2枚目の黄紙が出て退場。山形はワントップに変更。甲府が数的有利な状況になるが、あまりアドヴァンテージを感じないほど山形の積極さが目立った。それでも、40分、右ショートコーナーから克哉のクロスにビジュがヘッドで合わせて同点。甲府が勢いを盛り返して、前半は1-1で終了。

前半終盤の流れから甲府がペースを掴むかと思ったが、後半になっても山形の積極さは変わらなかった。後半10分、甲府右サイドをレアンドロに突破されてゴールを決められる。しかし、失点すれば目が覚めるのか、18分、左サイドの茂原のクロスを宇留野がヘッドで折り返し、須藤がヘッドでゴールを奪って再度同点。同点をきっかけに徐々に甲府ペースになる。しかし、藤田のシュート、茂原のポスト直撃のシュートなどで再三ゴールに迫るがあと一歩及ばず。逆にカウンターからレアンドロにミドルシュートを打たれてヒヤリとするが、阿部の好セーブでピンチを逃れた。38分、左サイドの井上のオーバーラップからのクロスに須藤が飛び込む。ヘッドでゴールを決めてやっと勝ち越しに成功。残り時間を何とか守りきって辛勝。途中交代の須藤と井上が結果を出し、茂原を使ったサイドからの攻撃が功を奏した。

バックスタンドへ凱旋
ゴール裏へ凱旋

J1となり、J2との立ち位置の違いを無意識の中にも意識してしまうだろう天皇杯の初戦は確かに難しいと思う。承知はしているが、それでも二度続いた先行されては追いかける展開にイライラ。その理由は、「J1だからJ2のチームに負けてはならない」ということではなく、一人少ない相手に甲府のサッカーが出来ていなかったから。後半20分以降、相手の運動量が落ちたことでやっと数的有利さを活かすことが出来たが、それまでは運動量やスピード、攻守の切り替えの速さなどで山形を上回れなかった。

90分間を戦いきり、その結果として最後に勝利を手にした部分では文句なしだし、進歩の証しでもあると思うが、前節のセレッソ、この日の山形のようにモチベーションが高い相手に対して、予見を欠いて後手に回るような、半歩遅れるプレイが目立つ気がする。大木監督の言う「淀み」を解消するには、戦術的なことはもとより、失敗を恐れずチャレンジすることだと思う。精度とのバランスもあるが、相手が恐くないプレイでは攻撃にならない。いろいろ注文ばかり言ってすまないが・・・

とりあえず、天皇杯はひとつ駒を進める事が出来た。5回戦はリーグ戦終了後の12/9に開催される。それまではリーグ戦に集中して、「J1探検」のひとつを有終の美で締めくくって欲しい。遠足も「家に帰るまでが遠足」と言う。まだまだ、最後まで気が抜けない。
ナビスコ決勝&天皇杯
国立霞ヶ丘競技場を二分した赤と黄色の群れ。ナビスコカップ決勝は、粘り強く戦った千葉が2-0で勝利して2連覇を達成。季節外れの菜の花畑を思わせるスタンドが、TV画面の中で揺れながら歓喜を味わっていた。

連覇は1994年のヴェルディ川崎の3連覇までさかのぼる。監督交代後、リーグ戦では不安定な戦いを繰り返す中で掴み取ったカップウイナーの座。自信と勢いを取り戻すには十分な結果になったように思う。おめでとうと共にうらやましさを感じた。そして、ホーム最終戦で対戦する楽しみがさらに増すことになった。

天皇杯ポスター明後日は天皇杯4回戦。ナビスコの決勝戦を見ながら、このピッチに甲府の選手たちが立ち、スタンドを青赤の甲府サポーターが埋めた様子を想像してみた。「こんなにスタンドを埋められるかな」と、ちょっと心配になった。それでも決勝となれば大いに盛り上がるので大丈夫だろうと単純に安心する。とにかく4勝すれば決勝。何とか3勝すれば、あとは勢いでひとつくらいは勝てるに違いない!? 「うん、こりゃ結構可能性はあるぞ」と、呑気に思いを膨らませた。

昨年は尾形光琳の風神雷神図を使った、なかなかシブイ絵柄のポスターだったが、今年のポスターは合戦絵巻に富士山からのご来光。良く見りゃ、どう見てもこれは山梨側からみた構図。太陽と富士山の位置関係からすると、櫛形山あたりから見たものか?もしかしたら、これは何かを暗示している縁起物かも知れない。富士山にかかわる街から新たな輝きが誕生する。地方小都市に生まれたサッカークラブの、ひいては日本サッカーの新しい夜明けが来るのだと・・・

えっ? まさか夕焼けじゃないよね?

いずれにしても、・・・ 目指そう!「元旦国立」
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