コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
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オレンジリベンジ
第8節 4/28(土) 大宮 1-2 甲府 浦和駒場:6,628人 曇 13.6℃ 60%
大(56)藤本 甲(36)須藤(60)林

午後2時過ぎに浦和駅に到着すると激しい雷雨に見舞われた。朝方の天気予報では夕方から弱雨のはずだった。ちょっと雨雲の到来が早まったのかと思いながらスタジアムを目指すと、雨は途中で上がって晴れ間がのぞいた。駒場運動公園内の木々は上がったばかりの雨に濡れながら、どんよりとした空とは対照的に生き生きと新緑を芽吹かせていた。

浦和駒場スタジアム

スタジアムには多くの甲府サポが駆け付けていた。先ほどの雷雨を避けるために、屋根替わりとなった2階席下のスペースに逃げ込んだようで、上段の通路まで人が溢れていた。そのまま天気がもってくれれば良かったが、暗雲とともに春の嵐がもう一度やって来た。強風と雷雨は応援段幕をまくしあげ、看板を倒し、雷鳴を轟かせながら容赦なく吹き付けた。

春の嵐アウエーゴール裏の甲府サポ

このままでは過酷なコンディションになると心配したが、暫くして雷雨は弱まった。いくつかのイベントは中止になったようだが、選手のウォーミングアップの頃には穏やかな曇り空に戻っていった。「駒場で良かった」と痛感した。低めの2階席が幸いして、恰好のシェルターになった。屋根があってもこの横殴りの雨だとそうそう防ぎ切れない。

そして、この低い2階席は応援の声を快く反響してくれるために誰でもノリやすい。見たところ、ゴール裏のサポの数は甲府の方が多いんじゃないかと思わせるほどで、応援でのアドバンテージが得られそうな予感がした。最近の甲府ゴール裏の盛り上がりは、そんな雰囲気を漂わせている。そして、その予感は的中。キックオフから、応援のボルテージは大宮を上回った。

出場メンバー出場メンバー

元々、大宮は守りが堅いチーム。負けられない試合でもあり、試合立ち上がりはボールホルダーへの寄せが速く、集中力も高かった。そのせいなのか、雨により変化したピッチ状況が影響したかどうか分からないが、甲府はちょっと危険なパスミスが散見。一方、大宮の攻撃は前線のサーレスにボールを預けるが、そこから先の連動が見られない。試合序盤は両チームともなかなか決定機を作れずに膠着した。

それでも、徐々に中盤でボールを支配し始めた甲府のペースになった。惜しいシュートが続いたが、ゴールネットには届かない。そのなかで、甲府の先制点は意外な展開から始まった。バックパスを受けた阿部が前線にフィード。弾道が低く、ゴール裏からは相手にカットされそうに見えた。ところが、ボールはグッと伸びて健太の胸元へ。「アッーー、ん? ウォー!!」って声が聞こえてくるようなフィード。トラップ後、体を反転させた健太が一気に駆け上がってクロス。綺麗に描かれた放物線の先には須藤。相手マークを外してファーに動き出しながらドンピシャなヘッドでゴールを奪った。健太のクロスも右足アウトサイドキックから繰り出された素晴らしいものだった。

先制点により主導権を握ったが、後半序盤にPKからゴールを奪われる。帰宅後、テレビのダイジェストでそのシーンを確認したが、甲府の選手が執拗に食い下がっていたのも納得できるものだった。追い付かれてしまったが、取られたら取り返す甲府スタイルはこの試合でも健在。4分後、CKから林のヘッドでゴールを奪って再びリード。その後は攻守ともに甲府のリズム。前線からのプレス、ボールを奪われても奪い返す守備意識も高かった。サイドからのチャンスメイクで相手にとって危険なボールをゴール前に入れるシーンも多かった。

しかし、ダメ押し点を奪えずにいると、後半残り10分から大宮の猛攻を受けて守勢にまわった。下がったDFラインと中盤との間延びしたスペースから危険なミドルシュートを打たれた。阿部の落ち着いたセーブで何とか防いでいたが、相手の攻撃の流れを断ち切れない。続けざまにシュートを打たれて危険度は益々増大したが、最も危険なシュートはバーに弾かれて命拾い。運も味方したが、その後はアディショナルタイムを上手く使い切って逃げ切りに成功した。

選手を迎えるゲーフラ

今季リーグ戦初ゴールを決めた須藤と林。勝ち越しとなった林のゴールは、甲府移籍後のリーグ戦初ゴール。試合毎にヒーローが誕生するのも、チームとして戦う甲府を象徴しているようだ。チームとしての成熟度で劣り、試合中、藤本が必死に叱咤しようとも空回りに終わった大宮。怪我や出場停止から復帰してベストに近い布陣で臨んだだけに、その落胆の大きさは試合後に天を仰ぐようにピッチに倒れた選手たちの姿に現れていた。それは、チームとして戦うことの大切さを改めて思い知らされるシーンでもあった。林の試合後のコメントにある「信頼関係が大事」という言葉が重みを感じさせる一戦だった。

昨季の駒場ではリーグ戦とナビスコの2戦とも敗戦。肩を落とした帰り道だったが、この日は満足感に包まれた帰り道になった。アウエーでの勝利は格別な味がする。それでも、まだ3勝1分4敗のビハインド。まだまだ勝負はこれからだし、次の試合が大事なのはいつも変わらない。
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輝く夜空
第7節 4/21(土) 甲府 3-2 柏 小瀬:11,437人 曇 18.8℃ 54%
甲(38)克哉(84)(86)保坂x2 柏(33)蔵川(78)李

1年でJ1復帰を果たした柏。チームとサポが一体となって立て直し、入れ替え戦で戦った時とは見違えるようなチームになった。「甲府のおかげだよ」などというこちらの戯言に「本当にそう思っている」と真摯に答えてくれる柏サポがいることも知っている。そうした懐の深さを感じさせるような力強さを持ってJ2の戦いを乗り切った。そして、今季リーグ開幕後から好調で首位争いを演じる怖いチームになって小瀬に戻って来た。

4月だというのに何故かナイトゲームだし、主審はあの時と同じ柏原氏。何の演出かは分からないが、因縁など感じないと言えば言うほど否応なしにそれを感じるゲーム。今年の対戦カードのなかで楽しみにしていたゲームだが、正直に言えば、恐らく多くの柏サポがそうであるように一番勝敗に拘りのあるゲームになった。

甲府ゴール裏柏ゴール裏

アウエーゴール裏に詰め掛けた柏サポは、入れ替え戦の時より1ブロック分ほど多そうだ。あの時の甲府クルヴァはサイドスタンド改装の関係でバックスタンド北側に陣取っていたので、ピッチを挟んで両サポーターが対峙するのは初めてとなる。柏側の応援に誘発されたか、甲府側の応援もいつもより熱気を感じる。照明塔からの灯りが徐々に際立ち始めるなか、キックオフ。

出場メンバー出場メンバー

戦前の予想通り、両チームともに中盤でのプレスが激しい。そのなかで先に決定機を迎えたのは柏。CKのこぼれ球からフランサがシュートを放つがバー直撃。直後には混戦からフランサに打たれたシュートがゴールラインを割るかどうか微妙なところを茂原が掻き出した。甲府も反撃。健太が中盤で粘って2列目から右サイドに飛び出した克哉にスルーパス。克哉のクロスは、あわやオウンゴールとなりそうなところでクリアされた。さらに健太のヘッドが枠を捉えるがゴールネットまでは届かず。一進一退の展開が続いた。

均衡を破ったのは柏。右サイドのスペースに飛び込んで来た蔵川がボレーシュートを決める。スペースをケア出来なかったところはあるが、ちょっと防ぎようのないシュートだった。先制点を奪われたが、幸か不幸か、ここ数試合ビハインドを追いかける展開には慣れている甲府。慌てずに追撃を開始すると、須藤のポストプレイから茂原、克哉と繋いだ甲府らしいパス交換からゴールゲット。前半のうちに試合を振り出しに戻して、相手にアドバンテージを与えなかった。攻守の入れ替わりが速く、ひとつひとつのプレイから目を離せない好ゲーム。緊張感のある息詰まる戦いになった。

甲府はいつもより人と人との間隔が長く、ショートパスと人を追い越す動きが上手い具合にミックスされた。柏の厳しいプレスをかわすための動きが甲府の攻撃に好循環をもたらした。しかし、柏にとってのアクシデントが甲府に作用する。後半8分に柏に退場者が出ると、柏は守備を固めてカウンターを狙う展開に。すると、それまでの激しい攻防のなかにあった緊張感がフッと緩んだのか、甲府の失点パターンであるカウンター攻撃から途中交代の李にゴールを奪われる。勝負のあやとは不思議なものだ。

再度追いかける展開になったが、交代出場した前節広島戦でも頑張りを見せた大西と神戸戦のヒーロー保坂が窮地を救う。神戸戦の逆転ゴールを彷彿させる保坂のヘッドでまず同点。直後には、右サイド奥に走りこんだ大西からのクロスを須藤がはたき、保坂がゴールを決めて逆転に成功した。これまで2番手と言われた選手たちが、いよいよ結果を出し始めた。宇留野や光太郎が怪我から復帰すれば、ますます競争は激しくなってチーム力のアップが期待出来そうだ。この先の戦いを考えれば、まさに“出所良し”のゴールである。

歓喜する小瀬歓喜する小瀬

終盤になって足が止まった柏に走り勝ち、久しぶりにダイナミックな甲府を見た気がする。流れのなかから2列目の選手の得点が生まれた事は大きな収穫。一方、相変わらずの2失点は頂けない。攻守のバランスの問題もあるので、一概にDF陣の問題ではなさそうだが、たまには2-1とか、1-0といったキッチリした試合も見てみたい。毎度こうスリリングな試合ばかりだと身が持たない。嬉しいけど・・・

ヴァンくん勝利のパフォーマンスさて、この試合でも発揮された“小瀬力”もいよいよ本物になりつつあるようだ。ゴール裏の応援は度重なるビハインドにも勝利を諦めない応援が続いた。プレイ毎に沸き返る小瀬は昨日も健在だった。ゴール裏も各スタンドも一体となって盛り上がる小瀬の雰囲気は堪らない。勝って嬉しく、負けて悔しく。喜怒哀楽を正しく表現できる場所であり続け、“小瀬力”がますます増大して行くことを願わずにはいられない。

今季初のナイトゲームはヴァンくんと勝利を分かち合った後、「輝く夜空」で締めくくられた。多くのサポがスタンドに残って勝利の余韻を楽しんだ。さあ、これからが夜空の本番。もっと白星を積み重ねよう。
貴重なドロー
第6節 4/14(土) 広島 2-2 甲府 広島ビ:7,181人 晴 19.3℃ 40%
広(17)佐藤(45)ウェズレイ 甲(39)(64)茂原x2

広島市郊外の広域公園内にある“ビッグアーチ”。広島空港からリムジンバス、アストラムラインという新交通システムを乗り継いで終点まで。「広島って、思っていたより大きな街だな~」と、沿線を中心にベッドタウン化が進む様子を窓越しに眺めながら、一時間半ほどでスタジアムに到着した。

広島広域公園内のスタジアム

せせらぎが聞こえてきそうな小川を模した親水装置や綺麗に咲き始めたツツジに彩られたアプローチ空間。快晴となった天気と相まって、心地良い雰囲気を創り出していた。春なのに陽射しは意外に強く、少し動けば汗ばむほどの陽気になった。

広島ビッグアーチ

広島ビッグアーチは収容人員5万人の大きなスタジアム。1992年のAFCアジアカップでオフト率いる日本代表が初のアジアチャンピオンに輝いたスタジアムでもある。テレビ画面を通してだが、日本サッカー躍進の黎明(れいめい)を告げた歓喜の地としての記憶が鮮明なだけに、この日の観客が疎らなスタジアムには余計に寂しさを感じた。

甲府サポ

アウエーゴール裏には甲府から弾丸バスツアーでやって来たツワモノをはじめ、様々な方法で駆け付けた甲府サポが陣取っていた。試合時間が迫っていたので、羽田で調達した“空弁”をオーロラビジョン下の日陰で慌てて掻き込む。評判の弁当だがあまり味わうことなく流し込み、ゴール裏に合流してキックオフを待った。

甲府の先発メンバーは、先日のナビスコ新潟戦で退場となった山本に代わり田森が起用された他は神戸戦と同じ。一方、広島は北京五輪2次予選でシリア遠征中の青山に代わって高柳を起用。甲府の攻撃力への警戒からか、昨季対戦時のアンカーひとりの布陣とは違った森崎浩とのドイスボランチを採用した。

出場メンバー出場メンバー

最初の失点をするまでの甲府は悪くなく、決定的なチャンスとは言えないまでも、いつものように局地戦でボールを保持しながらシュートに繋げた。失点直前にはCKを奪い、徐々にゴールに近付いている雰囲気があった。しかし、そのCKからカウンターでアッという間にゴールを奪われた。攻撃参加から戻り切れなかったDF陣の隙を突かれた。まだリーグ戦のホームで勝ち星のない広島だけに、先制点を得てここぞとばかりに勢いづいた。

油断出来ないツートップだけでなく、左サイドの服部がキレのいいドリブルを仕掛ければ2列目からは柏木が突破をみせる。なかなかゴールに迫れない甲府に対して、有効なサイドチェンジを織り交ぜながら広島の攻勢が続いた。それでも、押し込まれた展開のなかで甲府はワンチャンスを活かした。アルベルトからのスルーパスを受けた茂原が角度のない位置からシュートを決めた。試合前に広島サポから受けたブーイングにきつい返礼を見舞わした。ゴール裏から見て、ボールが左サイドに流れ過ぎてチャンスを潰したと思った瞬間のゴールだった。

試合を振り出しに戻し、仕切り直して迎えるはずだった後半立ち上がり。しかし、記録上では0分という早さで失点を喫する。立ち上がりに失点しないという課題など何処吹く風といった感じの失点に半ば呆れてしまった。ただ、時間はまだ残されていたし、神戸戦での“成功体験”もある。何より、広島までやって来て、そう簡単に試合を諦める訳にはいかないという思いは、きっと選手もサポも一緒だった。選手は走り、サポは歌った。

阿部が何度かファインセーブでゴールを死守。そして須藤と大西が途中交代で出場すると、右サイドでの劣勢を挽回し、ターゲットが明確になったことで攻撃が息を吹き返した。交代直後、大西のアーリークロスから須藤がヘッドで合わせてゴールネットを揺らす。が、惜しくもオフサイドの判定。しかし、それから数分後、再び大西のクロスと須藤のポストプレイから茂原がシュートを決めて同点。起死回生のゴールに甲府ゴール裏は沸き返った。

後半途中から両チームとも足が止まり始めた。中二日の日程と共に、この日の強い陽射しや上昇した気温も影響しただろう。それでもお互いに攻め合った。同点直後の10分間は甲府の時間帯。藤田、大西がバイタルエリアで仕掛けることで相手のファウルを受け、PAやや外側でFKを得た。ただ、FKの精度が悪く、枠さえ捉えられなかったのは残念だった。逆に、残りの10分間は広島に攻められて防戦一方に。特に試合終了直前には、駒野のシュートがポストに弾かれてゴールに吸い込まれそうになったが、運良くゴールラインを割らず、ドローのままゲームセットになった。

試合終了後の選手と甲府サポ

試合全般を通して、広島の選手の動きに比べて甲府の選手は出足の早さと速さで劣っているようだった。それでも、負けても不思議ではない試合を引き分けに持ち込んだ。阿部の好守と少ない決定機を確実にゴールに結びつけた茂原の活躍が目を引くが、苦しいなかでも粘り強く戦い切ったチームとしての力が、広島との相性の良さを引き出したように感じた。

中国新聞の記事

翌日の中國新聞のスポーツ欄には、勝てる試合を失った“痛いドロー”という広島目線での見出しが躍った。甲府にとっては内容が良くても結果が伴わなかった序盤の試合を思えば、このアウエーでの勝ち点1という結果はとても大切。一足飛びに結果は出ない。粘り強く積み重ね、次に繋げていくことが大事。課題もまだまだあるが、何はともあれ、第2節以降続いた降格圏内からの脱出となる“貴重なドロー”になった。
ナビスコ第4節
ナビスコ Group-D 第4節 4/11(水) 新潟 2-1 甲府 東北電ス:22,203人
晴 10.3℃ 43% 新(1)マルシオ(55)千葉 甲(53)増嶋

昨季はアルウィン、ビッグスワンで共に大敗を喫した新潟との対戦。厳しいアウエーでのゲームだが、勝ち点ゲットと連敗阻止を期待したものの惜しくも敗れてしまった。去年が去年だっただけに、何かで歯車を狂わせて一方的な試合になりやしないかとちょっと心配していた。が、取り越し苦労に終わった。連戦やFW陣の組合せを考慮して出場メンバーも入れ替わった状況で、負けは負けだし課題は課題として残ったが、スタッツを見たところ内容では互角のゲームが出来たようだ。

ナビスコ予選の残り2試合はホームゲーム。次の新潟戦でリベンジを果たし、決勝トーナメントへの道を手繰り寄せたい。

出場メンバー出場メンバー

新潟の田中亜土夢選手の飛び出しをケアした右SB山本に代わって、左SB井上が積極的に攻撃に参加したようだ。神戸戦で活躍したガチに刺激を受けたのか、チーム最多の4本のシュートを放って存在感をみせた。テレビのダイジェストで見たが、後半のアディショナルタイムのヘディングシュートも惜しかった。チーム内での競争がいい形で作用していると言ったところか。

一方、古巣との対戦となったガチはあまり良いところを見せられなかった。気負って空回りしたのか、ファウルが多くなった後半にルーキー國吉と交代。公式戦デビューとなった國吉は、シュートを放つなど思い切りの良いプレイを見せたようだ。國吉を実戦で見たのはサテライトリーグの清水戦だけだが、フィジカルでは劣るものの技術は高いものを持っているとの評価。与えられたチャンスには失敗を恐れず、積極的なプレイを心掛けて一日も早くレギュラーに名乗りを上げて欲しい。

増嶋の初得点、入れ替わったメンバーでもゲームメイクが出来た点は良かったが修正点も多い。これまでも数回あった試合開始(または後半開始)直後の失点がこの試合でも致命傷となった。得点直後の失点も相手が勢いを取り戻すこととなりいただけない。集中力や予見の意識の欠如があるのだろう。次の広島戦では山本が出場停止となる。代わって出場する選手の奮起が必要。守備が綻びたら勝つことは難しい。DF陣はもとより、前線から守備意識の徹底を再確認する必要もありそうだ。

今季の甲府の試合では相手のファウルによるFKの数が多い。雨の鹿島戦を除いて、ナビスコ名古屋戦(アウエー)からこの新潟戦までの4試合でいずれも30以上になっている。神戸戦では、甲府のパス交換に対してタックルが遅れ気味になって反則を取られるケースが多かった。セットプレイから得点が取れているだけに、出来るだけゴール近くまでボールを運びたい。PA近くで仕掛けられると相手は嫌がるだろう。遅攻によるボール運びからスピードアップしてPA内に進入する攻撃が形になってくれば、サイドからの攻撃もより効果を発揮しそうだ。良いと言われる“内容”に伴った“結果”を得るために、さらなる進化を期待したい。広島戦では勝ち点奪取!
剣ヶ峰
第5節 4/7(土) 甲府 4-3 神戸 小瀬:8,373人 曇 17.4℃ 28%
甲(5)藤田(71)(75)茂原x2(89)保坂 神(44)近藤x2(48)田中

地獄から天国へ。試合開始から終了までの2時間弱の間に、こんなに感情を起伏させることは滅多にないだろうなぁ。最高に腹立たしく、最高に感動的で・・・
リーグ戦では昨季の第34節大分戦以来となるホームでの勝利。そして、1999年にJ2参戦以来、紆余曲折のなかで積み重ねたリーグ戦100勝目(だよね?)。区切りとなる記念すべき勝利は、まったくもって甲府らしく、劇的な試合として記憶に留められた。

アウエーゴール裏

甲府のJ1昇格と入れ違いにJ2降格となった神戸。甲府が残留し、神戸が復帰したことでJ1の舞台での初顔合せになった。アウエーゴール裏には、数は少なく寂しかったが、神戸サポーターが駆けつけていた。初めて訪れた小瀬、そして生で見る甲府のサッカーにどんな印象を持っただろうか。

神戸のゲームは昨季の入れ替え戦をテレビで見ただけなのでどんなチームか分からない。今季加入したレアンドロは怪我により出場が微妙との戦前の情報通りで、昨季天皇杯の山形戦でゴールを決められている甲府にとってはラッキーな状況になった。

ただ、得点源の主力が欠場しているとは言え、昨季の甲府がそうであったように、入れ替え戦を経て上がったチームにはそれなりの勢いがある。そんなチーム相手だからこそ先制点が重要だし、出来れば早めに追加点を奪って主導権を握る展開を期待した。もつれればもつれるほど、甲府にとっては難しい試合になる。勝利が欲しい試合であると同時に、開幕戦以降、修正を重ねてきた甲府の力量が問われる試合。それはこの一試合だけでなく、今季のリーグ戦での結果を占うものとして。そんな意味合いのある試合と考えていた。

出場メンバー出場メンバー

試合開始から5分、PAやや外側中央のFKを藤田が決めて先制。神戸はワントップの近藤がDFラインの裏を突くがオフサイドになることが多く、単調な攻撃に終始して失点の危険を感じさせない。甲府が次の1点を奪えばこのゲームは決まる、そんな展開だった。しかし、神戸の中盤が厚いせいもあり、ボールは簡単に前に運べなかった。シンプルなプレイの選択が少なく、次第にプレイエリアが自陣サイドに。試合展開は膠着状態になった。

それと合わせた訳ではないだろうが、甲府ゴール裏の応援もまったく指揮が上がらない。選手を後押しするどころか観戦モード。そして、ピッチでは追加点を奪うどころか雑なプレイによるミスで失点。こねくり回してゴールに近づけない甲府を嘲笑うかのように、シンプルなプレイで同点にされた。集中力を欠いた甲府は1分も経たないうちに失点して逆転を許す。重苦しい空気に包まれたままハーフタイムになった。

立ち直りを期待した後半早々、簡単に追加点を許す。なす術を失くしたかのようなピッチの選手を見て、そしてこの試合の重みを思えば思うほど、腹立たしさは増していった。

甲府ボール保持エリアこの図は「Yahoo!スポーツ Jリーグ」にある甲府のプレー頻度(ボール接触数)の多さを色で表したもの。色が濃いほどプレー頻度が高い。得点の少ないチームは押し並べて相手ゴール周りの色が薄い。甲府の場合、パスサッカーを標榜するチームとしては、PA内やバイタルエリアまでボールを運べていないのが一目瞭然。これだけボールがゴールから遠ければ得点は難しい。前節の何本ものパスを繋いだ華麗なゴールにしても、フィニッシュ手前のパス交換がスピードを伴うことでPA内に進入出来たからこそ成功した。何にせよ、フィニッシュの直前にはクイックな動きが必要。とにかく、繋ぐ事と人との距離を短くする事に傾倒した弊害を修正出来るかどうかがこの試合の鍵になった。

シンプルに速く。今の甲府に足りない攻撃パターンが、途中交代で入った鈴木健太郎(以下、敬愛を込めてガチ)がサイドから良質のクロスを躊躇なくゴール前に供給することで修正される。後半から持ち直した甲府ゴール裏の応援と、リスクを負いながらも活性化してきた甲府の攻撃が小瀬独特の雰囲気を加勢していく。そして、ガチのアシストを受けて茂原が気迫のヘッドで追撃のゴールを決める。1点差に迫って小瀬は一気に熱くなった。4分後、混戦から茂原がグラウンダーのシュートを決めて同点。ボールを持ってセンターサークルに急ごうとする甲府の選手と神戸GK榎本が小競り合い。ガチに黄紙が出されたことで小瀬はさらにヒートアップした。

甲府ゴール裏

ロスタイムは3分。逆転を信じて必死の応援が続いた。あとワンプレイかツープレイ、電光掲示板の計時表示が消えてからだいぶ経った気がした。そして、遂に増嶋からのラストチャンスとなるクロスを保坂がヘッドでゴールに突き刺す。逆転に狂喜乱舞の小瀬。しばらく意識が飛んでいたような気さえするタイムアップの瞬間だった。

凱旋ヒーロー

苦しい今季初勝利までの道のりだった。3点連続で失点した時間帯と3点連続で得点した時間帯のプレイのあまりにも大きいギャップ。行った事はないが、地獄と天国を同時に味わうとはこういう事を言うのだろうか。感動的な試合だったけど、ただそれだけでもない複雑な心境。悪い甲府と良い甲府が同居している。どちらに転がるかで今季の成績は大きく結果を変えることになる。剣ヶ峰に立っている。この試合の結果だけに甘えていたら、痛い目に遭いそうだ。
恵みの雨
ナビスコ Group-D 第3節 4/4(水) 鹿島 0-1 甲府 カシマ:4,376人
雨 9.5℃ 59% 甲(4)須藤

ヒョウが降り、雷が鳴り、雨に見舞われた生憎のコンディションだった模様。詳細は分からないが、試合開始早々にあげた須藤のゴールを粘り強く守り切ったようだ。
これでナビスコは初戦から負けなし。リーグ戦とは対照的に、きれいに白星を三つ並べた。

出場メンバー出場メンバー

何気に、雨の日の甲府は戦績がいい。

昨季、W杯中断明け後のリスタートに弾みをつけたアウエー広島戦、ゲーム終盤に山崎のゴールでドローに持ち込んだ“ゆかた de プリーズ”の磐田戦、そして小瀬がひとつになったガンバ戦。広島戦の勝利は次節の浦和戦での健闘に繋がり、磐田戦での粘りはその後の初の連勝に繋がり、ガンバ戦の勝利はJ1残留を一気に加速させた。どの試合も雨に見舞われたが、その後に勢いをもたらすターニングポイントになっている。

雨のゲームを制して、縁起がいい結果になった。勝負事には運気や勢いも大事。この流れに乗って、土曜日はリーグ戦の白星を勝ち取ろう!
善戦及ばず
第4節 3/31(土) 甲府 1-2 G大阪 小瀬:13,064人 曇 15.9℃ 37%
甲(37)アルベルト G大(73)播戸(83)マグノ アウベス

小瀬の桜

小瀬の桜は美しい。前日、近くを通ったのでちょっと寄り道。お気に入りのスポットは公園内の蛭沢川とアイスアリーナの間の小径。さくら祭り用の提灯を飾り立てられることなく、枝葉を重ねながら今年も淡いピンク色のトンネルを造っていた。既に満開になっている木々も多く、強い風に花びらを落とし始めるものもちらほら。

そんな小瀬で、VF甲府は咲くか、散るか。

ガンバサポ

前日とは打って変わって曇天となった小瀬。その鈍い天気とは逆に、クルヴァ周りの甲府ゴール裏の出足は早い。今季になってから特に顕著で、30分前でも居場所を定められたのは昔話になりそうな状態だった。対面にはガンバサポ。開幕戦の名古屋サポよりやや多そうだった。倒れてピッチ外に出た相手チームの選手をトラメガでしつこく煽り、小瀬の観客から失笑を買っていた。

この試合の注目のひとつは、バレーに対する甲府サポの反応。選手紹介時、甲府ゴール裏ではブーイングと僅かな拍手とアルベルトへのコールが入り混じった。甲府らしいと言えば甲府らしいが、敬愛を込めてブーイングをかました身としては、この複雑な反応は少し意外だった。が、試合の進行とともにブーイングは大きくなった。真っ当なことと思う。ブーイングにもいろいろあるが、バレーが“ガンバのバレー”になるために必要な“はなむけ”の儀式。甲府サポとバレーの卒業式がこれで終わった、ってところだろか。

出場メンバー出場メンバー

試合は一進一退のペースで進んだ。甲府のポゼッションに対して、ガンバは前線から激しくプレスを仕掛ける訳ではなく、中盤で網を張って攻撃の起点を作った。ボールを奪ってからの球の散らしとスピードは脅威で、マグノアウベスの飛び出しからあわやゴールを奪われそうになった。しかし、粘り強くボールを追った秋本がゴール寸前でボールを掻き出すかのようなセーブを見せて窮地を逃れる。甲府にとっては先制点が欲しい展開のなかで、とても大きいプレイだった。

ガンバのエースとなったバレーには山本、井上が執拗なマークで喰らいついて自由にさせない。前半中盤からのガンバペースの時間帯を凌ぐと、リーグ戦では今季初の歓喜の時が小瀬に訪れる。

今季の攻撃で求めていたものが初めて形となった。右サイドでボールを繋ぎ、健太が粘って前を向いて茂原へ。いったん克哉へはたかれたボールは、もう一度茂原を経由してアルベルトへ。絶妙なラストパスを受けたアルベルトが豪快にゴールに叩き込んで先制点を奪った。ナビスコの技ありのゴールとは一味違ったゴールを小瀬で魅せた。完全に相手を崩し切った素晴らしいゴールへの軌跡だった。

一転、ガンバの反撃でバレーのシュートが枠を外れる。歓声と悲鳴が交錯する。「小瀬はやはりこうでなくっちゃ」、と思わせるシーンが連続した。シュートはともに6本。前半をリードで折り返し、強豪相手に願ってもない展開となった。

“超攻撃”を今季のキャッチフレーズにするガンバ。このまま逃げ切れるとは思えないだけに、次の1点が勝負の分かれ目。後半立ち上がりは前半の勢いを繋げて攻勢にでるがゴールは奪えず。逆にガンバは怪我明けの明神、そして播戸を投入して攻勢に。じりじりと地力の差が出始めると、播戸とマグノアウベスにゴールを奪われて逆転を許す。2点目はたらればもあるが、相手が一枚上だった。

善戦及ばず、悔しい敗戦になった。これで3月は勝ち点なし。きれいに黒星が四つ並んだ。厳しい結果だが、対戦相手を見れば止むなしという感もある。ここからナビスコを含めて連戦が始まるが、4月は本当の勝負の月になった。ここで浮上出来なければ、もう後がなくなる。

小瀬の菜の花畑

桜が主役の季節だが、ふと足元に目をやれば、菜の花が桜の花に負けぬ美しさで淡々と咲いている。浮き足立つことなく、しっかり根を据えることの大切さを教えているようだ。ガタガタしないことが肝心。勝負は終わっていない。
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