コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
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半歩前進
2009/J2第30節 7/26(日) 甲府 2-1 仙台 小瀬:14,456人 晴 28.5℃ 63%
甲(2)ガウボン(89)國吉 仙(84)エリゼウ

試合開始直後、出場3試合目のガウボンの初ゴールで先制。
その後は追加点を奪えぬものの、虎の子の1点を何とか死守して逃げ切るかと思った矢先にCKから失点し、ついに試合終盤に追いつかれ、このままドローで終わってしまうのかと覚悟したゲームでした。
しかし、試合はロスタイムに入って急転直下。
國吉の値千金のゴールとタイムアップ直前の大ピンチ阻止に小瀬は揺れ、昇格圏浮上を懸けた仙台との直接対決は、願ってもない形で結末を迎えました。

第23節福岡戦での大勝以来、ホーム小瀬では3試合ぶりの勝利。
そして、仙台からも多くのサポーターが駆けつけ、今季最多の観客動員数を更新。
しばらく歓喜を爆発することが出来なかった小瀬でしたが、劇的な幕切れであっただけに、久し振りの“小瀬劇場”になりました。
それはまた、ヴェルディ戦の試合終了後のいざこざで鬱積した甲府サポの思いを払拭するものであったような気もします。
新のプレイにひと際大きな声援が送られていた小瀬は、まさに“我が家”でした。

仙台サポ

それにしても、國吉のゴールは見事でした。
これで、出場時間240分(10試合)でシュート決定率44.4%(4得点/9本)。
ゴール前でも落ち着いているし、ほとんどのシュートが枠を捉えるだけの技術を持っているのが素晴らしい。
経験と結果が自信になってきたのか、次のプレイに対してはっきりしたイメージを持ってプレイしているようにも見え、今後に大きな期待を持てる選手になって来ました。

そして、ガウボン。
試合を重ねるごとに運動量と攻守にかかわる回数が増えてきました。
ゴールを決めてもストイックな表情をあまり崩さず、まるでサムライのような雰囲気。
やみくもにシュートを打たない代わりに一発必中でズバッとゴールを決める、そんなタイプの選手なのかも知れません。

そんなガウボンのゴールで幸先良く試合の主導権を握ったものの、その後は仙台にボールを支配されている時間が長く、失点の場面を含めて多くのCKを与えました。
克哉が体調不良で急遽メンバーから外れ、苦肉の策で片桐を“フリーマン”として起用したものの、中盤での守備が手薄になったように思えました。
特に梁に対してのマークが不十分になり、水際で守らざるを得ないヒヤヒヤの展開を強いられた試合。
大一番で出番が回ってきた津田と御厨の頑張り、新と吉田の両SBのカバーリングなど守備陣を中心に集中を切らさず、良く1失点で切り抜けたとは思いますが、荻のファインセーブがなければ逆の結果になりかねない危険性も大いにありました。

それでも、二試合続けての劇的勝利と上位チームの失速で、一時は昇格圏から脱落しかけた状況がいよいよ首位チームに勝ち点差1。
そして、昇格争いの一つ目の山場であった7月の戦績は以下の通りになりました。

上位4チーム同士の戦積
湘南 勝ち点06(2勝1敗・得失点差+1)
甲府 勝ち点04(1勝1分1敗・得失点差±0・得点4)
仙台 勝ち点04(1勝1分1敗・得失点差±0・得点3)
桜大 勝ち点02(2分1敗・得失点差-1)

その他の対戦を含めた戦績
甲府 勝ち点11(3勝2分1敗・得失点差+2)
湘南 勝ち点09(3勝3敗・得失点差+1)
桜大 勝ち点08(2勝2分2敗・得失点差+3)
仙台 勝ち点08(2勝2分2敗・得失点差+1)

当初の目標には及ばなかったものの、上位4チームのなかでは最も勝ち点を稼ぎ、相対的な短期目標はまずまず達成できました。
この二試合で見せた勝負強さを維持して、ホームでの試合が多い8月にチームの勢いをさらに加速して欲しい。
いつも、ここからが大事です。
気分的には一歩前進したと言いたいけれど、「慢心するな」の意を込めて、ここは敢えて半歩前進。

甲府ゴール裏
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心理が作用したゲーム
2009/J2第28節 7/18(土) 甲府 1-1 C大阪 小瀬:13,580人 雨 25.7℃ 78%
甲(58)マラニョン C大(30)乾

試合途中から小雨そぼ降る小瀬。
“もや”と見間違えられるほどに立ち込めたものは、バックスタンド北側の焼き鳥屋からの煙か、それとも小瀬の熱気が生み出したものなのか。
そんな幻想的な雰囲気を醸し出したスタジアムは、今季最多の13,580人を飲み込み、いつもより大きな声援と手拍子に包まれました。
チャンスと逸機が繰り返されるたびに沸き起こった喚声と溜息。
試合終盤、甲府の攻撃が続くなか、もう一度だけ大歓声に包まれる瞬間が必ず来ると信じて応援を続けましたが、それは叶いませんでした。

甲府ゴール裏

上位対決二戦目となるこの試合がどんなゲームになるか。
セレッソは前節の湘南戦で守備に破綻をきたして逆転負けを喫しているだけに、アウエーでもあるこの試合は守備意識を高めた慎重な戦い方になると予想しました。
そして、甲府がそれに付き合ってしまうか、それとも勇気を持ってぶち当たれるかで試合展開、特に勝利の鍵を握る先取点の行方が左右されるのではと。
先取点が甲府なら、追うセレッソの攻撃力と失点した守備力を考えれば“打ち合い”、先取点がセレッソなら守備を固められ、まだ攻撃の組立て方が不安定な甲府ではゴールを奪えず、最悪0-1で敗れてしまう可能性を含めて“ロースコア”の試合になるのではないかと踏んでいました。

セレッソサポ

前節の草津戦と同じフォーメーションで臨んだ甲府でしたが、前半は藤田が最終ラインまで下がる場面が多く、攻撃面で積極的な試合運びが出来ませんでした。
森田の位置が前線に近く、動きが少なく間延びした中盤はボールを前に運べずにプレスの餌食になり、試合序盤こそ互角の展開でしたが徐々に守勢に回りました。
乾、香川の中央突破を上手く止めていたものの、サイドからの攻撃で失点。
先取点を与え、後手に回ったことがこの試合を勝ち切れなかった要因になりました。

とにかく、次の1点を甲府が取らなければどうにもならない状況となった後半、セレッソDF陣がちょっと集中力を欠いたように見えた隙を突き、大西のクロスにマラニョンがヘッドで合わせてゴール。
この得点で甲府は勢いづき、前半と後半でガラリと試合の主導権は逆転。
どちらのチームも、心の底に「どう守るか」と言う不安に近い意識を持ち合わせていたと思われるだけに、積極さを前面に押し出せた方がより心理的に優位になって試合を支配する展開になりました。

片桐投入後、栃木戦同様に相手ゴールに近いエリアでボールを持てる場面が多くなって攻撃に厚みが増しました。
試合終盤には片桐のスルーパスから國吉が決定的なシュートを放つも、相手GKのファインセーブに阻まれてゴールならず。
波状攻撃をみせたものの、シュートを含めて攻撃の精度が悪く、特にマラニョンがまるでデッド・ポイントを迎えたかのように、体力的な問題なのか集中力の欠如なのか、精度を欠いたプレイが多くなる時間帯があったのが残念でした。
攻守の入れ替わりが激しく、緊張感のある試合でゲームとしては面白いものでしたが、勝ち切れずにダニエルが黄紙の累積で2試合出場出来なくなることを考えると痛いドローになりました。

そして、初出場となったガウボン。
まさに“ひょうひょうとした”と表現するのがぴったりな動きでした。
ハイボールに競り勝つ場面は多かったものの、連係不足はもとより、どんな形でゴールを決めるタイプなのか想像がつかないまま交代。
途中加入という制約の中で即戦力となり得るかどうか、期待はすれど、一試合ではどうにもはっきりしないものでした。

いずれにしても、次のヴェルディ戦は勝たねばならない状況になりました。
ダニエルの不在をどうカバーし、中盤でどうやって優位に立つか。
勇気を持ってアグレッシブに戦う術をはっきり形にしてプレイに結びつけることが出来るかどうかが、次戦の鍵を握ると思います。
4試合ぶりの勝利
2009/J2第27節 7/12(日) 草津 1-2 甲府 正田スタ:4,937人 晴 27.1℃ 60%
草(54)都倉 甲(8)ダニエル(51)森田

前節の湘南戦に敗れ、今シーズン初めて3試合勝利なしとなった甲府。
この試合に勝てなければ、と言うよりは戦い方に何の工夫も見られなければ、昇格争いから大きく後退してしまうだろうと思っていただけに、そんな不安を少しだけ解消する貴重な勝利になりました。

湘南戦のあと、サンニチに掲載された安間監督のコメントの要約は「攻撃にアイデアがあり、形は出来ている。しかし、ゴールだけが決まらない」というものでした。
ここ数試合、相手の守備を崩す工夫が無く、個の力と運に任せた戦い方にしか見えなかっただけに、ずいぶん認識にズレがあるもんだとチョットがっかり。
この試合の先発メンバーを見た時も、森田が復帰して大西を中盤に起用しただけのものであれば、あまり変わり映えがしない試合になると予想しました。
しかし、試合が始まると森田はCFではなくトップ下で藤田と克哉のドイスボランチ。
いつもとは逆の三角形で中盤を構成し、フォーメーションを変えてきました。

秋本が怪我で戦線離脱し、藤田がアンカーの位置に下がってからの甲府の攻撃は、バイタルエリアを経由または起点とする回数が減っているような気がします。
前線に近い位置で攻撃のお膳立てをする選手の不在、慢性的「藤田依存症」により、他の選手の積極的な仕掛けが少ないことにその原因があるのではないかと。
結果、相手マークは分散しなくなり、サイドへボールを運んでも攻撃はままならず、決定機がない訳ではないけれど、相手に勝ち切るだけの形と数が不十分でした。
そして、守備においても藤田が攻め上がったあとのスペースをカバーする動きがなく、湘南戦でもカウンターからアジエルに危険なミドルシュートを打たれました。
運良く荻の守備範囲内であったために失点を免れたものの、“偶発的”ではないゴールを決められてしまうところでした。

草津サポ甲府ゴール裏

こうした不具合がどういう形で修正されるか。
そんな点に注目した試合でしたが、とても興味深いゲームになりました。
急造なフォーメーションながら、久し振りに先発出場した森田がトップ下でボールをしっかり納め、藤田との連係に一日の長がある克哉が藤田の動きに上手く呼応しながら守備のバランスをとることで、藤田が無理なく攻撃に参加できました。
特に、後半早々に奪った2点目は、この戦術が見事にはまったものでした。
大西と藤田のワン・ツーから大西が抜け出し、スルーパスを受けた大西のクロスに森田が合わせてゴール。
マラニョンとシンヨンをマークする相手CBの間を森田が1.5列目から割って入るように飛び出し、フリーになったことで生まれた得点でした。
ワン・ツーからゴールまで、一連の狙い通りの動きからのゴールシーンは、見ていて本当にスカッとするもの。
残念ながら試合を通してそう多く決定機を作れた訳ではなかったけれど、攻守のバランスを含め、このゴールは最近の手詰り感を少しだけ修正できた場面でした。

ただ、草津の運動量が徐々に落ちていったことに助けられた感もありました。
それでも、中盤の底に位置する松下、櫻田が速いテンポで左右にボールを散らし、廣山、熊林とのパスワークから甲府がボールを支配される時間帯もありました。
攻守が表裏一体であることは分かっていても、相手ボランチに対しての守備が甘く、自由を与え過ぎている点が気になりました。
中途半端な攻撃からボールを奪われたカウンターによる失点も気になりました。
2-0となって安心したのか、より集中力を高めなければならない局面だったが・・・
決定機を掴み損ねていた草津でしたが、甲府のどのFWより得点を重ねている都倉を完封することは出来ませんでした。
勝負の分れ目は紙一重なのに、与えてはいけない時間帯での不用意な失点。
なかなか昇格圏に届かないのは、こうした弱さがあるからなのだという一面も見せました。

試合終盤、足が止まってラグビー選手並みに手で相手選手を捕まえようとする不届き千万な選手をピッチに残しながらも、守備的な布陣にして逃げ切りに成功。
勝負どころとした7月の序盤でつまずき、この試合に敗れようものなら一気に失速しかねない状況だと感じていただけに、試合終了を告げた笛にホッとしました。
シーズンが進めば相手チームの対策も進み、選手個人のコンディションも刻々と変化していくなかで、最後に物を言うのはやっぱりチームとしての力です。
修正できた点と出来なかった点、それぞれをもう一度よく検証して、選手間の共通意識と戦う意思を強め、チーム力の上積みを図って欲しいと感じた一戦でした。

試合終了後、メインスタンドに向かう甲府の選手たち

次はホーム小瀬でセレッソ戦。
この試合の勝利で、J1を競い合うチームとして挑戦権を得ることが出来ました。
その後にヴェルディ、仙台と連戦になるけれど、一戦一戦が次の試合への挑戦権を懸けた試合だと思って挑んで欲しい。
その結果として、この3戦を最低限2勝1分で乗り切れたとしたら、今シーズンでのJ1復帰に半歩近づけるような気がします。
3位浮上ならず
2009/J2第25節 7/5(日) 甲府 1-1 栃木 小瀬:11,476人 曇 24.4℃ 64%
甲(26)井澤 栃(48)河原

ん~、もったいないゲーム。
前節の徳島戦で9試合ぶりの敗戦を喫しただけに、きっちり勝って上位チームに迫りたかったゲーム。
場合によっては3位浮上の可能性があっただけに、残念なドローになりました。
なかなか遠いなあ、昇格圏。

試合終盤、マラニョンがゴール前でフリーになって勝ち越しの決定機。
なかなか決め切れないシーンが続いていただけに、その瞬間には「よっしゃ!これで決まりだ!」と思ったのだが・・・
簡単に流し込むのかと思いきや、ボールは逆方向のGKに当たってゴールならず。
思わず「時間よ戻れ!」と叫びたくなるような、この試合最大の逸機でした。

ピンチもチャンスもそれぞれ多かったけど、やっぱり決めるべき時に決めないと勝利の女神は微笑んでくれないという典型的な試合。
前半の藤田のFK、吉田のオーバーラップからのクロスに合わせた大西(?)のヘッド、後半の片桐のFKなどなど、どれも相手GK武田の好セーブに阻まれました。
栃木には大量失点のイメージがあったけど、ところがどっこい。
調べたらサブからレギュラーになって4試合目だそうで、やっと掴んだチャンスを逃すまいとモチベーションが高かったのかも知れません。

攻撃もシンプルながら、と言うよりシンプルゆえに下手な小細工が無いぶんスピードがあって脅威を感じさせました。
クロスも意外に正確で玉際、ライン際でも粘り強かった。
前節の湘南戦を引き分けに持ち込んでいるだけのことはありました。
「引き分けちゃって、ゴメンね、ゴメンね~」って聞こえてきそうだ・・・

栃木サポ

それにしても、後半終盤の押せ押せムードの時間帯にゴールが欲しかったなあ。
特に、片桐投入後は停滞していた攻撃が活性化しました。
藤田がアンカーに入ったために有効な攻撃の起点が後方からになったこともあり、前線に近い位置にもうひとつの起点が出来たことで攻撃に厚みがでました。
そろそろ先発でもいいんじゃないかな。
それも、FWより2列目で起用するほうが良いような気がします。

いっその事、2トップにして中盤を厚くするってのはどうかな。
この頃は少し改善されたけどマラニョンがサイドで孤立したり、今日の試合のように片方のウイングが機能不全だったりするのを見てしまうと・・・
2列目の飛び出しやサイドバックの果敢な上がり(今日の吉田のは良かった!)、人を追い越していくダイナミックな動きをもっと見たい。
FWこけたら皆こけた、では何とも心もとないが、試合が続くなかではなかなか難しいのかな。

凱旋ならず甲府ゴール裏

何はともあれ、水曜日にはアウエーで現在首位の湘南とのゲーム。
勝てば勝ち点差2でもう一度肉薄出来るけど、負ければ勝ち点差は8になり大きく引き離されてしまうし、前を行くセレッソや仙台だけでなく、後方からはヴェルディが不気味に追って来ています。
今シーズン最初の正念場。
10を狙って6しか出来ないような縮こまった戦い方じゃなく、自分達の持っている7なり8の力をすべて出し切る、そんな戦い方を望みます。
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