コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告 | トラックバック(-) コメント(-)
逃がした勝点
2009/J2第46節10/21(水) 甲府 0-1 横浜FC 小瀬:10,501人 曇16.8℃68%
横(82)難波

アウエーで栃木に勝利し、中2日で迎えたホームでの横浜FC戦。
このあとに続く鳥栖、福岡、湘南といった難敵との対戦を考えれば、きっちり勝点3を上積みしたい試合。
いよいよ大詰めが迫ったリーグ戦にあって、いわゆる“取りこぼし”は、これまで以上にJ1復帰に対して致命傷になることは明らか。
勝点はどのチームから得ても失っても同じと言えば同じだが、この終盤戦では少し意味合いが違ってきそうだ。
この試合は、痺れるような残り試合を戦い抜くだけの本物の強さをチームが持ち得ているかどうかのバロメーターでもあった。

守備的な横浜FCに対して、甲府は攻めることが出来た。
試合序盤から、いつ得点が生まれてもいいような決定機を作っていた。
それでも、ゴールは遠かった。
逸機を繰り返しても、「そのうちに何とかなるだろう」という淡白な空気が漂った。
前節の栃木戦のように、試合が早い時間帯に動けばまた違った展開になったかも知れないが、スコアレスが続いた試合は、まるで何かを浸食するかのようにジワジワと横浜FCのペースになっていった。

守りを固め、甲府ウイングバック後方のサイドを起点にカウンターを狙う横浜。
2列目の選手が果敢に前進して、一見3トップかと見間違えるほどに3バック攻略のオーソドックスな攻撃を展開。
守勢に回る時間が多いなかでも、時折見せる攻撃は危険なものだった。
甲府の失点はCKからの連続攻撃。
波状攻撃にマークがずれたか、甲府左サイドでクロスをあげた小野、ヘッドで後方へボールを流したヒョヨン、ゴールを決めた難波の各選手に対して甲府の寄せは甘く、焦りを増幅させるに十分な時間帯のものだった。

甲府は失点後の攻撃も遂に実らず、勝点を逃がしてしまった。
ボールをゴール前まで運んでも、相手正面からの攻撃は瀬戸際で跳ね返されるか、網に掛かるかで、ゴールをこじあけることが出来なかった。
終わってみれば相手に合わせてしまったような試合で、相手の術中に嵌ってしまった不甲斐ない結果になった。
順位差を考えれば、甲府が攻撃の形や決定機を作れるのは当然と言えば当然。
戦術的な問題があるにせよ、そのなかでゴールを奪い、ゴールを守り、試合に勝ち切るために必要だったものは、勝利に対しての執念や厳しさだった。
もちろん、執念や厳しさが無い訳では無いのだろうが、目指しているものの大きさに比べてまだ足りないことを露呈したことは確かだった。

リーグ戦はいよいよ残り5試合。
明確な目標を持ってシーズン終盤を戦えることは、不本意な成績だった昨シーズンを思えばを大きな意味があること。
それを前向きに捉え、本物の強さを手に入れよう。
必ずJ1に復帰すると、強い意志を持って戦ってくれ!

小瀬vs横浜FC


vs横浜FC・布陣
スポンサーサイト
不安を払拭する勝利
2009/J2第45節 10/18(日) 栃木 1-2 甲府 栃木グ:5,030人 晴 24.3℃ 56%
甲(3)大西(79)マラニョン 栃(17)河原

初めて訪れた栃木県グリーンスタジアム。
朝方に前橋で用事を済ませ、関越道、北関東道、東北道を経由して栃木へ。
途中、国道50号を経由したがストレスのないドライブ。
距離と時間は増えたが、大都市近郊区間を迂回したことで高速代は安くなった。
わずかだが、昼飯代くらいは賄えそうな懐に優しい往路になった。

栃木のホームスタジアムは工業団地の一角にありながらも木々に囲まれていた。
メインスタンドを除いた他のスタンドは芝生席で、その名の通り、ピッチの緑とともにグリーン一色に覆われていた。
無機的な工業団地内のちょっとしたオアシスのようでもあり、ゴール裏の勾配が緩くて見難いものの、ピッチが近い専用スタジアムだけに臨場感を満喫できそうな良い雰囲気のスタジアム。
この日も多くの甲府サポ(サンニチでは2,000人)が応援に駆け付けていた。

栃木県グリーンスタジアム

今シーズン、2戦続けて引き分けに終わっている栃木との対戦。
試合は開始早々に甲府がゴールを奪ってスタートした。
相手DFのクリアミスからマラニョンが大西へと繋いだ速攻で生まれたゴール。
大西のスライディングシュートは、向こうサイドながら迫力が伝わってきた。
甲府が主導権を握ると思わせた先取点だったが、試合は拮抗した展開になった。

栃木は河原が起点となって攻撃を展開。
サイドから前線の若林に当て、落としたボールにクンシクや後方の選手が飛び込む形を多用して徐々に攻勢を強めてきた。
失点シーンは、甲府が攻めあぐねて中盤でボールを失ったことを発端にした。
甲府右サイドを突破され、河原に見事なシュートを決められて同点。
失点後も栃木の波状攻撃に危ない場面を作られたが、荻に代わって今季リーグ戦初出場となった阿部の好守とクロスバーに助けられた。
甲府のマークが付き切れていなかったように見えた前半は、ほぼ栃木に主導権を握られたまま終わった。

守勢に回ることが多かった甲府は、後半立ち上がりから攻勢に転じた。
克哉、新が高い位置を保ち、積極的に攻撃に参加することでチャンスを掴んだ。
しかし、大西、藤田と立て続けにゴールに迫ったが、あと一歩及ばず。
勝ち越し点を取れそうで取れない展開が後半終盤まで続いたが、3枚目のカードで片桐を投入して流れが変わった。
天皇杯の時より切れの良い動きを見せ、マラニョンのヘッドでのゴールをアシスト。
マラニョンのゴールは、ゴール裏からは相手GKに対して至近弾に見えたが、そこそこ距離と角度のある難しいゴールだった。

残り時間を凌ぎ切り、勝点3の積み上げに成功。
後半早々から果敢に攻めて、前半の悪い流れを引きずることなく主導権を引き寄せたことが大きかった。
これで、リーグ戦ではクラブ初の4連勝。
荻の戦線離脱、ダニエルが万全でない?など、何かと不安材料があった試合だけに、そんな気持ちを払拭する嬉しい勝利になった。
凱旋する選手たちを迎える甲府ゴール裏は、大きな喜びに溢れた。

勝利に沸く甲府ゴール裏

試合後、TKさんを宇都宮駅に送りながら駅ビルへ。
駅ビルでは餃子を目指す?青い人たちが所々でウロウロしていた。
心なしか、誰しもが嬉々とした面持ち。
餃子にあり付けることだけが嬉しいんじゃないことは、十分伝わってきた。
そんな様子を見ながら、ビールなしで宇都宮餃子を味わう。
「餃子は餃子だな」などと悪態を吐きながら、格別な勝利の余韻を味わった。

vs栃木・布陣
迷走、甲府
関西大との天皇杯初戦、甲府は3-5-2の布陣でスタートした。
GKは久し振りに出場となった阿部、3バックは右から東間、臣、新。
ウイングバックは右に大西、左に吉田、2列目は片桐と美尾。
新のセンターバック起用に驚き、東間がどこまで通用するか期待し、片桐と美尾が攻撃を上手く組み立てられるか楽しみにした。

悪くない立ち上りだったが、徐々に臣や林がミスパスを連発。
片桐と美尾は有効な攻撃を仕掛けられず、甲府のペースは崩れた。
前線の選手の動き出しが悪いと言うよりも、中盤で人数を揃えた関西大の早い寄せに行き詰り、苦し紛れなパスが多くなって攻撃が停滞した。
組織的な動きは関西大が上回り、シンプルで速い攻撃に甲府は受身になった。

甲府先発・控えメンバー

関西大の2トップ、佐藤選手、金園選手は足元の技術があり、力強かった。
1点目はPA手前の混戦から佐藤選手にスルーパスを通され、中央突破を許した金園選手にゴールを決められた。
2点目は中盤逆サイドからのパスを受けた佐藤選手に新が巧みにかわされた。
3バックの採用を含めて、適材適所とならなかった布陣は相手の迷いのない攻撃を受けて早々に綻びた。

甲府は2点を先行されて布陣を4-3-3に変更。
DFラインは新がいつもの右サイドに移動し、続いて東間、臣、吉田と並んだ。
前半にCKから東間のヘッドで1点を返したものの、立ち上りのつまづきが依然として尾を引くなか、後半16分に追加点を許す。
「オフサイドかな」と思える微妙な位置からだったが、右サイド中盤の藤澤選手の縦パスに佐藤選手が間髪入れずに飛び出した。
並走する吉田を振り切って金園選手のゴールをアシスト。

その後は相手の攻撃が一段落し、甲府も好守のバランスを取り戻した。
後半18分に新を起点にしてシンヨンのゴールで1点差に迫ると、直後に十分な働きが出来なかった片桐と美尾に代わって國吉と松橋を同時に投入。
大西が2列目に下がり、松橋をやや下がり目にした3トップになった。
残り時間が少なくなった後半35分、吉田に代えて森田を投入。
森田がマラニョン、松橋、シンヨンの3トップの下に位置し、大西がボランチ、2列目にいた國吉が左サイドバックに下がった。

右往左往と目まぐるしく変わるポジション。
直後、森田のシュートが防がれたことで得たCKからマラニョンが同点弾を決める。
しかし、その後にアクシデントが発生。
東間が足をつったようで、動けなくなってしまった。
試合はそのまま延長戦になったが、3枚の交代カードは既に使い切っていた。

延長戦では東間を3トップの右に残し、DFラインは右から大西、臣、新、國吉。
森田を林と共にボランチに据え、松橋を2列目中央に下げた4-3-3。
布陣は本来のポジションの選手のほうが少ない、さらに混沌とした状況になった。
甲府、関西大とも足は止まり、甲府は延長前半の決定機をマラニョンが外す。
延長後半には前線に残った東間がポストプレーに体を張り、トンチンカンな試合なのに、何故か感動を覚えるという不思議な展開。
思わぬ激闘になった試合はドローで終わり、PK戦になった。

甲府のキッカーは臣、森田、マラニョン、國吉、林の順。
最初の山場であったマラニョンが決めて一安心すると、関西大の4人目が外した。
國吉は大丈夫だろうと思っていたら、右隅を狙ったボールはポストに阻まれた。
関西大の5人目が外す。
甲府の5人目、林が心憎い間合いでゴール左隅に流し込み、延べ10回の一蹴りごとに緊張と歓喜と落胆を繰り返して、120分+αの長い戦いが終わった。

最終スコアと健闘を称え合う両チームの選手たち

しばらくして、アウエーゴール裏に陣取った関西大応援団から“ヴァンフォーレ”コールが発せられ、甲府ゴール裏からは“関大”コール、メイン、バックスタンドからは大きな拍手が送られて、和やかな雰囲気のなかでゲームは締めくくられた。
あまり記憶にない、たぶん初めて見る甲府のPK戦や電光掲示板の表示を見て楽しみ、追う試合展開を「なんだかなぁ」と思いつつも、少しワクワクして見守った。

しかし、“健闘した関西大”と“迷走した甲府”の試合内容の差は際立っていた。
ひとつは、まったく機能していなかった3バックの採用。
J'sGOALの安間監督のコメントでは、「・・・相手をなめることなくスタッフにスカウティングをしてもらい、・・・」とあるが、なめたと思われても仕方ない結果だった。
そうでないなら、もっと恐ろしいことを意味することになる。
ダニエルと秋本の存在+臣のカバーリングがあってこそ機能している3バック。
今日のメンバーでは奇をてらっているように見え、掛け間違えたボタンのように、試合に最後まで悪影響を及ぼした。

そしてもうひとつは、片桐のプレイが冴えないこと。
移籍してきた当初は何かやってくれそうな雰囲気があったし、結果を出した試合もいくつかあったが、今はそれが薄らいでいる。
そうなったのは単純な理由ではないかも知れないが、期待しているだけに奮起して貰いたい。
そんなことを感じた一戦だった。
健闘、関西大
2009天皇杯2回戦10/11(日) 甲府 3-3(PK4-3) 関西大 小瀬:3,605人 晴
甲(39)東間(63)シンヨン(82)マラニョン 関(21)(61)金園x2(34)佐藤

ポスター台風の影響を受けた先日とは打って変わって好天に恵まれた小瀬。日差しはやや強かったが、清々しい陽気と金木犀の香り、場所によって少しだけ色付いた銀杏の葉が秋を感じさせた。

リーグ戦の合間を縫って行われた天皇杯初戦。大学生チームとの対戦は、2005年に同じく初戦で当たったびわこ成蹊スポーツ大以来4年ぶり。アウエーゴール裏には部員、ガクランの応援団、チアリーダーらが陣取り、少数精鋭ながら声量豊かな声援を送った。ヘタなJ2クラブのサポより立派なまとまった応援は、天皇杯に懸ける意気込みが十分に伝わってくるものだった。

関西大応援団

毎度のことながら、いつも難しい試合になる天皇杯の初戦。
この試合も例にもれず、甲府は苦戦を強いられた。
関西大のフォーメーションは4-4-2。
中盤の4は時折1-3のようでもあったが、ほぼフラットなラインを作りながらも流動的に動き、選手間の距離をバランス良く保っていた。
試合開始直後はプロチームの出足を受けて立つ形だったが、甲府のミスパスが目立ち始めると、それをきっかけにして徐々にペースを掴んでいった。

中盤で粘ってボールをキープ。
サイドを使い、前線では金園選手、佐藤選手が積極的に仕掛けた。
不安定な甲府守備陣の乱れを誘い、金園選手が中央から抜け出して先制。
立て続けに甲府左サイドから佐藤選手が突破して追加点を奪う。
前半終盤にCKから東間にヘッドでゴールを許したものの、地に足が着かなくなった相手に、見事な攻撃で得点を重ねて試合を優位に進めた。

後半、甲府がバランスを立て直したことで試合は一進一退の展開。
それでも、関西大は果敢に攻めた。
甲府左サイドをオフサイドラインぎりぎりから飛び出し、突破に成功するとグラウンダーのクロスを入れ、中央から金園選手が鮮やかに3点目のゴールを奪った。
これで2点差としたが、さすがに尻に火が着いた甲府に攻め込まれた。
甲府の右サイド中盤から放り込まれたクロスをマラニョンからシンヨンへと繋がれてシュートを決められると、後半終盤、交代出場の森田のボレーシュートをGK児玉選手が好守で弾き出したが、そのCKからマラニョンに足で直接合わされて失点。
試合は振り出しに戻って延長戦へ突入した。

延長前半、カウンターから左サイドを抜けたシンヨンからマラニョンに繋がった決定機は、マラニョンのシュートミスで試合に決着はつかず。
その後は双方譲らずにPK戦へ。
息詰まるPK戦も5人目までもつれたが、最後は林が落ち着いてゴールを決めた。
2得点と活躍した金園選手が外してしまったのは、何とも非情な結果だった。

挨拶する関西大チーム

関西大はPK戦で力尽きたが、外連味のない見事な戦いを魅せてくれた。
最後まで声援を送り続けた応援の皆さんも見事だった。
特に、試合終了後にアウエーゴール裏だけでなく、場内を一周して各所で甲府サポに挨拶をした関西大の選手たちは、この日の天気のように清々しかった。
敗戦直後で悔しさに溢れていたであろうに、これほど律儀に振る舞った学生チームを小瀬で見たことはなく、心より惜しみない拍手を送った。
果たして甲府はこの誠実なチームの対戦相手に相応しいサッカーをしただろうか。
疑問が残る。
それについては、また明日(予定)。
カイナチオ
2009/J2第44節 10/7(水) 甲府 2-0 水戸 小瀬:5,582人 雨 16.9℃ 82%
甲(17)シンヨン(88)OG

大型台風が接近中で風雨が心配された小瀬。
強い吹き降りになっても大丈夫ようにと、長靴を履き、防寒着の上にをポンチョをまとい、ついでにカッパまで持参して臨戦態勢を整えたが、そんな完全防備な出立ちが滑稽なくらいに雨も風も鳴りを潜めていた。
試合開始時は霧雨が舞うか舞わないか程度で、ポンチョを脱ごうかと迷うほど。
ピッチの状態は悪くなく、“小瀬芝”などと揶揄されたのも遠い昔になった。
それでも、予断を許さない天候に変わりはなく、さすがに観客の数は限られた。
平日でもあり、5連敗からの脱出を期待して小瀬に駆け付けた水戸サポの数もわずかだった。

水戸サポ

試合は、心なしか静かに淡々と進んでいった。
そぼ降る雨のせいか、それとも、いつもより少ない観客のせいか。
どうやら水戸が引き気味に構えたことにより、中盤でガツガツと激しくやり合う場面が少ないことが、試合展開をそんな風に感じさせたようだ。
水戸の間延びした前線とDFラインの間を比較的自由に動けた甲府は、ここ数試合のなかでは中盤でボールを保持しやすい状況。
克哉、新の両ウイングバックも守備に追われることなく、危なげなく攻撃参加。
林が球筋を見極めながらあちこちに顔を出し、相手ボールを絡み取った。

甲府が主導権を握る展開のなか、大西のスルーパスを受けたマラニョンがクロス。
ファーサイドのシンヨンが、まるでスローモーションを見るかのような滞空時間の長いジャンプからゴールを狙う。
ヘッドで合わせたシュートは枠を捉えたが、相手GKに弾かれてしまった。
「うわぁ、惜しい!」と、先制のチャンスを逃したと思った直後にゴール認定。
ボールは弾かれる前にゴールラインを割ったようで、怒られた後に褒められたような、何とも微妙な嬉しさを伴った先取点になった。

こうなれば早く追加点をと、前節のヴェルディ戦と同じ状況。
しかし、これまた決定機はなかなか訪れず。
前後半で数回あった危険な場面は、荻と臣の好セーブで失点を回避。
後半終盤に前線の2枚を順次交代して迎えた試合終了間際、ダニエルが自陣でボールを奪って前進したところからチャンスを掴んだ。
藤田を経由したボールは松橋へ。
スピードに乗って仕掛けた松橋が長い距離を走ってゴール前まで詰めたダニエルへ球足の速いクロスを入れると、相手DFに当たったボールはゴールに吸い込まれた。

ダニエルを起点にして試合を決める追加点となったが、出来れば2列目を含めた前目の選手がこの役割を担って欲しいところ。
後方を準備万端にしての前進だとは思うが、時々見られるダニエルを不在にしてカウンターを返される場面は、いつもスリルに満ちていてヒヤヒヤする。
また、この場面でも松橋へボールを丁寧に繋いだ藤田だが、後半の危険な場面になった発端は、ルーズボールをあと一歩で取り損なったものだった。
全般的に要所を押さえたプレイは藤田ならではのものだが、球際での緩さも散見。
珍しく、この試合では不用意なバックパスもあった。
リーグ戦は天皇杯で少し間が空くので、ここでしっかり体調を整えて欲しい。

凱旋
バックスタンド甲府ゴール裏

ともあれ、貴重な勝点3を積み重ねることが出来た。
2試合連続の完封勝利を達成して、第3クールでの平均失点は0.6となった。
まるで、連なって四方を囲み、台風から盆地を守る甲斐の山々の如し。
さしあたり、カテナチオならぬカイナチオと言ったところか。
これでロスタイムにあった二度の決定機を決められるようになれば良いのだが・・・
最後の最後で得失点差にもつれ込む可能性だって、無きにしも非ず。
2位仙台を射程に捉えられるように、もっと貪欲に戦わねば。

vs水戸・布陣
国立で初勝利
2009/J2第43節 10/4(日) 東京V 0-1 甲府 国立:7,850人 晴 22.8℃ 71%
甲(6)大西

中央道の渋滞を避けるために、昼前に甲府を出発した。
絵画館前の駐車場は無理だろうし、他の駐車場をウロウロ探すのも面倒。
そこで、中央線沿線の旧知の駐車場に車をとめ、パーク&ライド方式で2007年ナビスコ準々決勝の川崎戦以来の国立へ。(勘違い…浦和戦の方が後だった。)
順調に到着したので時間を持て余し、絵画館前の人工池の辺で暇を潰した。
そう言えば、あの時は小雨が舞う天気だった。
小鳥の一団が、池の周りに植えられたシロマツを傘代わりにして雨宿り。
妙に人懐っこくて、「チュッチュッ」と口を鳴らせば群れを成して近寄ってきた。
葉音とさえずりに都会の喧騒とは懸け離れた穏やかさを心地良く感じながら、「これが嵐の前の静けさならぬ、戦の前の静けさってヤツだな」、なんて悦に入ってたのを思い出した。

開門時間がいくらか過ぎ、青山門へ行ってみると予想を超える長蛇の列。
手荷物チェックの人手が足らないのか、初めのうちは居眠りが出来そうなくらいに列はなかなか進まなかった。
やっと入場すると、対面のヴェルディを上回る多くの甲府サポが席を埋めていた。
「カモン!J1」と「カモン!J2」のコールを交換した西が丘での天皇杯から6年。
クラブのベクトルが変わるだけで、あの時には思いもよらなかった彼我の変化。
地道に積み重ねることの大切さを噛み締めながら、もう一度青く染まったスタンドをぐるりと見回した。
ざっと数えてみると、バックスタンドとメインスタンドに陣取った一群を含めて4,000人を超えていそうな勢い。
法人化10周年記念試合と銘打ち、ホームゲームとして国立で開催された2007年の浦和戦を除いて、小瀬とアルウィン以外でこれだけの甲府サポを見るのは初めてだった。

試合開始前の国立競技場

甲府のフォーメーションは、ここ数節続いている3-5-2でスタート。
出場停止明けの新が右ウイングバックに入り、美尾がFWに起用された。
3連敗中のヴェルディは大黒、レアンドロが不在。
試合開始から6分、新からのアーリークロスを2列目から飛び出した大西が体勢を崩しながら直接合わせてゴール。
スタンドが熱を帯びる間もないほどの時間に、甲府が先取点を奪取した。

早い時間帯に追加点を奪えそうな幸先よい始動だったが、後は続かなかった。
1点を先行して慎重になるのは無理もないが、中盤から縦へも横へも展開できない場面が多く、前線にボールが渡ってもサイドで孤立する状況は変わらず。
甲府が攻めあぐねるうちに、次第にゲームは一進一退になった。
一方、ヴェルディの攻撃陣も好調とは言えず、荻を横っ飛びさせるシュートが数本あったものの、こちらが肝を冷やすような決定機を甲府が与えることはなかった。

後半、吉田の投入と同時にマラニョンを前線に残した3-3-3-1に布陣を変更。
その吉田と新がDFライン手前まで下がり、ほぼ5バックの陣形でゴールに蓋をした。
やや前掛りになったヴェルディに対し、甲府はカウンターで幾度かチャンスを掴むが、ゴールを奪えずに重苦しい試合展開が続いた。
しかし、甲府は手堅く虎の子の1点を守り通した。
吉田の背後を突かれた場面は、後半唯一と言っていいピンチらしいピンチだったが凌ぎきり、ロスタイムには、前線に上がった土屋に対して森田を投入。
短い時間だったが、マンマークで付かせて動きを封じ込めた。
守備に関しては、万全とも言える試合の進め方で完封勝利。
追加点を奪えぬイライラなど吹っ飛び、あちこちから発せられた「結果が一番」という言葉に同意しながら、安堵の表情でハイタッチを交わした。

甲府ゴール裏
凱旋バックスタンドの甲府サポ

残り8試合。
ここからは、勝点3をいくつ積み重ねるかがJ1復帰の命運を握る。
ダニエル、秋本、林を後方の三角形で共存させ、守りに力点を置いた今の布陣は負けない試合をするには適している。
だが、勝ち切る試合に通用するまで熟成しているとは言い難い。
この先、試合展開によってうまく使い分けることが大切になる。
守備から試合に入ることの重要さは言うまでもないが、それが消極的な縮こまった戦い方に繋がっていくことは避けたいところだ。
3位を守ることに汲々とすることなかれ。
さらに上位を目指す気概とともに、甲府の真骨頂でもある「取られたら取り返す(もちろん、取られずに取るのが一番)」という“攻める気持ち”を忘れないで欲しい。
もう、明日は水戸戦。
とにかく勝とう。

vs東京V・布陣
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。