コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
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勝ち切れず
第16節 7/29(土) 甲府 1-1 浦和 小瀬:17,000人 曇 28.1℃ 62%
甲(62)藤田 浦(75)三都主

J1リーグ再開後の4連戦、ここまで2勝1敗と勝ち越しての4試合目。初戦の京都戦後、二つのアウエーゲームを消化したVF甲府は、首位争いを展開中の浦和をホーム小瀬に迎えた。大挙して押し寄せるだろう浦和サポと人気チームの登場には敏感に反応する山梨県民気質を考慮して、だいぶ早目に小瀬に到着。と言っても、ほぼ開門と同時刻。スタジアムに隣接する補助競技場の外周には、バックスタンドホーム側入場者による長蛇の列が造られていた。列の長さは、開幕戦や昨季の入れ替え戦を上回る長さのようだ。

アウエーゴール裏を埋めた浦和サポ
バックスタンドの浦和サポメインスタンドの浦和サポ
アウエーゴール裏は開門直後から徐々に赤く染まり、密度を高めていった。狭い緩衝地帯に隔てられたバックスタンドアウエー側は、初めは空席が目立ったがキックオフ間近には埋まっていった。メインスタンドアウエー側は「赤率」も低く、キックオフ直前になっても疎らだった。チケット争奪の喧騒や戦前の煽りから、溢れんばかりの赤一色を想定していただけに肩透かしを食ってしまった甲府サポも多そうだ。

そのお返しではないが、キックオフ直前の緊張感が高まるなか、高校生のチアダンスで浦和サポを華麗に肩透かし。浦和サポに限らず、拍子抜けのMCにご立腹の様子。まあ、そう怒らずに。ちょっとカルシウム、いや穀物が足りないようだ。もっと、ハアハア出来ないものか。

出場メンバー出場メンバー

先発メンバー、フォーメーション等は上の通り。一度緊張の糸はほぐれたものの、熱気をはらみながら甲府のキックオフでゲームは始まった。

この試合、甲府は攻守の要である林を警告の累積で欠いた。林不在による攻撃の組立方法や守備のバランスに注目した一戦。林に代わって起用されたのは鶴見。前半8分、その鶴見と克哉が接触して克哉が痛む。立ち上り、連携に少しミスが目立った。

何回かの攻防を経て、19分、甲府に大きなチャンスが訪れた。山本のフィードに左サイドをバレーが駆け上がり、中央に切れ込んでシュート。バレーらしい思い切りの良いシュートだったが、ポストに弾かれて先制ゴールを逃した。21分、山本が相手の浮かしたパスをヘッドでカットして克哉へ。藤田へ繋いで左サイドからクロス。バレーが飛び込むがミートせず、逆サイドへ流れたボールを茂原が折り返すもGKに片手で弾き出された。

甲府はボールを奪ったポイントから素早く前にボールを運び攻撃を組立てる。いつもなら中盤の底に位置する林を経由するが、この試合はシンプルにサイドを使って攻め上がった。両チームとも、中盤でガツガツとボールを奪い合う訳でなく、交互にシュートチャンスを迎えるような試合展開になった。

24分、浦和は右サイドから平川、山田と繋いで小野がボレーシュートを放つが枠を大きく外す。26分、またも平川が右サイドから切れ込んでシュート。サイドネットが揺れて、一瞬ヒヤリとした。スピードに乗った平川は脅威だったが、ワントップの田中達の動きに恐さはなかった。供給されるボールが精度を欠き、前線で孤立した。復帰後の連戦による疲労があるのか、シュートは序盤に放った1本に留まった。

一進一退の攻防が続く。30分、相手CKからの攻撃を防ぎ、克哉から左サイドの太郎へ。太郎のクロスに茂原がヘッドで合わせるがボールは右サイドへ流れる。ボールに追い付いた藤田が中央に折り返して鶴見が強烈なシュートを放つ。ブロックに入った闘莉王をダウンさせて弾かれたボールを今度は浦和がカウンター。左サイドから小野が駆け上がり、切り返す。一瞬、大きくシュートコースが開いて、鶴田と一対一になる。「あっ、やられた」と悪いイメージが頭の中をよぎったが、シュートは大きく外れて命拾い。その他のプレイを含め、小野は不調のようだった。42分、甲府左サイドで与えた三都主のFKを鶴田が好セーブ。前半は共に得点を奪えずに終了した。

甲府商業高校ソングリーダー部による演技の披露シュート数は甲府5本、浦和6本。枠内は甲府4本、浦和2本。やや甲府優勢に感じられたが、そう簡単にゴールは奪えない。浦和はボランチがDFラインに近い位置まで下がり、時には5-4-1のような布陣でリーグ最小失点の堅守を見せる。体力のペース配分なのか、いつもの戦術かは分らないが、プレスというよりリトリートな守備スタイルなため、甲府中盤のパス回しのミスをさらわれてカウンターという、甲府失点パターンの危険は少なかった。強豪相手に前半を無失点、甲府の勝ちパターンを匂わせる展開になった。

後半4分、ビジュ、山本、バレー、藤田、茂原とパスを繋いでシュートで終わる。ここ数試合では少なかったサイドからの攻撃が効果を発揮した。14分、太郎のシュートはGKの好セーブで防がれたが、17分、小瀬に歓喜の時が訪れる。左サイド、山本のインターセプトから太郎にパスが通り、駆け上がった太郎からのクロスにファーサイドの藤田がヘッドでゴールネットを豪快に揺らす。藤田にしては珍しいヘッドでのゴールがJ1初ゴールとなった。

24分、腰をひねったようで山本が井上と交代する。前半から平川とのマッチアップが続いたが、粘り強い守備を見せた。このゲームでは、得点シーンだけでなく何度か山本のボール奪取が攻撃の起点になった。良い時の山本のパフォーマンスを存分に見せ付けた。

1-0で甲府リードのまま試合は終盤へ。ここまで、秋本、ビジュを中心に破綻のない守備を見せていたが、三都主の個人技によって同点にされる。30分、長谷部を経由して左サイドでフリーになった三都主にボールが渡る。杉山が寄せるが、三都主の左足からのシュートはニアサイドをケアした鶴田の逆手を取るようにファーサイドへ転がり込んだ。浦和が放った後半1本目のシュートで試合は振り出しに戻ってしまった。

前線の人数を増やして攻勢を掛ける浦和と凌ぐ甲府。同点直後の時間帯は浦和のペースになりかけるが、甲府は決定的な場面を作らせない。逆に44分、左サイドで井上のインターセプトから茂原がクロス。38分に太郎と交代していた堀井がシュートを放つが、僅かに枠を外れた。最後まで浦和を追い詰めたが、勝ち越しゴールを奪えずにゲームは終了した。

後半のシュート数は甲府6本、浦和1本。枠内は甲府4本、浦和1本。試合を通してのボール支配率は甲府56%、浦和44%。悪い時のようにボールを持たされていた場面は少なかったので、この支配率はそのまま試合内容を示すものと言ってよさそうだ。人とボールを動かす甲府らしいサッカーが100%出来たとは思わないが、堅実な試合運びは出来た。しかし、あと1点が奪えず、1本のシュートに泣いた。

ひとつのチャンスやピンチに喚声が沸き上がる独特の雰囲気を持つ小瀬だが、もう一度だけ大きな歓声に包まれるシーンを見たかった。ワシントン、ポンテの主力を欠く浦和だっただけに、勝ち切りたかった。しかし、前節はバレー、今節は林と主力を欠きながらも、交代選手の特徴を生かしながら戦う事が出来ている。試合後に挨拶する選手の表情や監督、選手のコメントにも「引分で良し」とするものはなかった。暫くリーグは中断するが、4戦を2勝1分1敗で勝ち越した勢いを次に繋げること、それが大事だ。

試合後、拍手と歌で選手を迎えた甲府。無言で選手を迎えた浦和とは対照的だったが、やり方はそれぞれ。誰に文化を教えて貰わなくとも、既に41年前にこの地に生まれたサッカークラブとしての文化は、紆余曲折を経ながらも脈々と続いている。甲府独自のスタイルを次に繋げること、それも大事だ。
コメント
この記事へのコメント
浦和の応援はどう?
逃げ切れなかったけれど、選手たちは良く頑張っていたと思います。

観客動員17,000人達成、おめでとうございます!
バックスタンドの緩衝帯がとても印象的でした。

甲府の人達に浦和の応援はどのように映ったのでしょうか?
甲府独自のスタイルを築き上げる良い反面教師になったのなら幸いです。

僕は天邪鬼なので、一色に染まったり、威圧的で画一的な応援は嫌いで・・・
2006/08/01(火) 08:15:33 | URL | TKラプソディ [ 編集]
意外でした
もっと大勢動員するのかと思っていたので、「こんなものか~」と少し安心しました。
現時点での甲府の正確なクラブ会員数は分りませんが、一万人に近いとすれば、
一般販売になったチケット数からして妥当なサポ割合ですね。
クラブ会員の伸びがホームジャックを防いだと言えます。

浦和の応援は声量はありました。
が、どこか画一的であまり凄みを感じませんでした。
小瀬で見た清水や東京の明るさとか闊達さもなく、横浜のようなハイカラさもなく。
雑然さのなさが、オリンピックにおける一昔前までの日本選手団の行進のように、
整ってはいるが大らかさに欠けるように感じました。

ネット上でも、高所からの物言いをする浦和系ブログが結構有って驚きました。
「虎の威を借る狐」じゃないけど、大きい事、多い事を笠に着る姿は鼻に付きます。

もちろん、皆が皆そうではないですが。
大きくなるという事は大変です。
2006/08/01(火) 19:40:48 | URL | VFカプリッチオ [ 編集]
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