コウフ狂想曲
■偏愛・理系■ ヴァンフォーレ甲府を中心に諸々を綴るブログ
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カイナチオ
2009/J2第44節 10/7(水) 甲府 2-0 水戸 小瀬:5,582人 雨 16.9℃ 82%
甲(17)シンヨン(88)OG

大型台風が接近中で風雨が心配された小瀬。
強い吹き降りになっても大丈夫ようにと、長靴を履き、防寒着の上にをポンチョをまとい、ついでにカッパまで持参して臨戦態勢を整えたが、そんな完全防備な出立ちが滑稽なくらいに雨も風も鳴りを潜めていた。
試合開始時は霧雨が舞うか舞わないか程度で、ポンチョを脱ごうかと迷うほど。
ピッチの状態は悪くなく、“小瀬芝”などと揶揄されたのも遠い昔になった。
それでも、予断を許さない天候に変わりはなく、さすがに観客の数は限られた。
平日でもあり、5連敗からの脱出を期待して小瀬に駆け付けた水戸サポの数もわずかだった。

水戸サポ

試合は、心なしか静かに淡々と進んでいった。
そぼ降る雨のせいか、それとも、いつもより少ない観客のせいか。
どうやら水戸が引き気味に構えたことにより、中盤でガツガツと激しくやり合う場面が少ないことが、試合展開をそんな風に感じさせたようだ。
水戸の間延びした前線とDFラインの間を比較的自由に動けた甲府は、ここ数試合のなかでは中盤でボールを保持しやすい状況。
克哉、新の両ウイングバックも守備に追われることなく、危なげなく攻撃参加。
林が球筋を見極めながらあちこちに顔を出し、相手ボールを絡み取った。

甲府が主導権を握る展開のなか、大西のスルーパスを受けたマラニョンがクロス。
ファーサイドのシンヨンが、まるでスローモーションを見るかのような滞空時間の長いジャンプからゴールを狙う。
ヘッドで合わせたシュートは枠を捉えたが、相手GKに弾かれてしまった。
「うわぁ、惜しい!」と、先制のチャンスを逃したと思った直後にゴール認定。
ボールは弾かれる前にゴールラインを割ったようで、怒られた後に褒められたような、何とも微妙な嬉しさを伴った先取点になった。

こうなれば早く追加点をと、前節のヴェルディ戦と同じ状況。
しかし、これまた決定機はなかなか訪れず。
前後半で数回あった危険な場面は、荻と臣の好セーブで失点を回避。
後半終盤に前線の2枚を順次交代して迎えた試合終了間際、ダニエルが自陣でボールを奪って前進したところからチャンスを掴んだ。
藤田を経由したボールは松橋へ。
スピードに乗って仕掛けた松橋が長い距離を走ってゴール前まで詰めたダニエルへ球足の速いクロスを入れると、相手DFに当たったボールはゴールに吸い込まれた。

ダニエルを起点にして試合を決める追加点となったが、出来れば2列目を含めた前目の選手がこの役割を担って欲しいところ。
後方を準備万端にしての前進だとは思うが、時々見られるダニエルを不在にしてカウンターを返される場面は、いつもスリルに満ちていてヒヤヒヤする。
また、この場面でも松橋へボールを丁寧に繋いだ藤田だが、後半の危険な場面になった発端は、ルーズボールをあと一歩で取り損なったものだった。
全般的に要所を押さえたプレイは藤田ならではのものだが、球際での緩さも散見。
珍しく、この試合では不用意なバックパスもあった。
リーグ戦は天皇杯で少し間が空くので、ここでしっかり体調を整えて欲しい。

凱旋
バックスタンド甲府ゴール裏

ともあれ、貴重な勝点3を積み重ねることが出来た。
2試合連続の完封勝利を達成して、第3クールでの平均失点は0.6となった。
まるで、連なって四方を囲み、台風から盆地を守る甲斐の山々の如し。
さしあたり、カテナチオならぬカイナチオと言ったところか。
これでロスタイムにあった二度の決定機を決められるようになれば良いのだが・・・
最後の最後で得失点差にもつれ込む可能性だって、無きにしも非ず。
2位仙台を射程に捉えられるように、もっと貪欲に戦わねば。

vs水戸・布陣
国立で初勝利
2009/J2第43節 10/4(日) 東京V 0-1 甲府 国立:7,850人 晴 22.8℃ 71%
甲(6)大西

中央道の渋滞を避けるために、昼前に甲府を出発した。
絵画館前の駐車場は無理だろうし、他の駐車場をウロウロ探すのも面倒。
そこで、中央線沿線の旧知の駐車場に車をとめ、パーク&ライド方式で2007年ナビスコ準々決勝の川崎戦以来の国立へ。(勘違い…浦和戦の方が後だった。)
順調に到着したので時間を持て余し、絵画館前の人工池の辺で暇を潰した。
そう言えば、あの時は小雨が舞う天気だった。
小鳥の一団が、池の周りに植えられたシロマツを傘代わりにして雨宿り。
妙に人懐っこくて、「チュッチュッ」と口を鳴らせば群れを成して近寄ってきた。
葉音とさえずりに都会の喧騒とは懸け離れた穏やかさを心地良く感じながら、「これが嵐の前の静けさならぬ、戦の前の静けさってヤツだな」、なんて悦に入ってたのを思い出した。

開門時間がいくらか過ぎ、青山門へ行ってみると予想を超える長蛇の列。
手荷物チェックの人手が足らないのか、初めのうちは居眠りが出来そうなくらいに列はなかなか進まなかった。
やっと入場すると、対面のヴェルディを上回る多くの甲府サポが席を埋めていた。
「カモン!J1」と「カモン!J2」のコールを交換した西が丘での天皇杯から6年。
クラブのベクトルが変わるだけで、あの時には思いもよらなかった彼我の変化。
地道に積み重ねることの大切さを噛み締めながら、もう一度青く染まったスタンドをぐるりと見回した。
ざっと数えてみると、バックスタンドとメインスタンドに陣取った一群を含めて4,000人を超えていそうな勢い。
法人化10周年記念試合と銘打ち、ホームゲームとして国立で開催された2007年の浦和戦を除いて、小瀬とアルウィン以外でこれだけの甲府サポを見るのは初めてだった。

試合開始前の国立競技場

甲府のフォーメーションは、ここ数節続いている3-5-2でスタート。
出場停止明けの新が右ウイングバックに入り、美尾がFWに起用された。
3連敗中のヴェルディは大黒、レアンドロが不在。
試合開始から6分、新からのアーリークロスを2列目から飛び出した大西が体勢を崩しながら直接合わせてゴール。
スタンドが熱を帯びる間もないほどの時間に、甲府が先取点を奪取した。

早い時間帯に追加点を奪えそうな幸先よい始動だったが、後は続かなかった。
1点を先行して慎重になるのは無理もないが、中盤から縦へも横へも展開できない場面が多く、前線にボールが渡ってもサイドで孤立する状況は変わらず。
甲府が攻めあぐねるうちに、次第にゲームは一進一退になった。
一方、ヴェルディの攻撃陣も好調とは言えず、荻を横っ飛びさせるシュートが数本あったものの、こちらが肝を冷やすような決定機を甲府が与えることはなかった。

後半、吉田の投入と同時にマラニョンを前線に残した3-3-3-1に布陣を変更。
その吉田と新がDFライン手前まで下がり、ほぼ5バックの陣形でゴールに蓋をした。
やや前掛りになったヴェルディに対し、甲府はカウンターで幾度かチャンスを掴むが、ゴールを奪えずに重苦しい試合展開が続いた。
しかし、甲府は手堅く虎の子の1点を守り通した。
吉田の背後を突かれた場面は、後半唯一と言っていいピンチらしいピンチだったが凌ぎきり、ロスタイムには、前線に上がった土屋に対して森田を投入。
短い時間だったが、マンマークで付かせて動きを封じ込めた。
守備に関しては、万全とも言える試合の進め方で完封勝利。
追加点を奪えぬイライラなど吹っ飛び、あちこちから発せられた「結果が一番」という言葉に同意しながら、安堵の表情でハイタッチを交わした。

甲府ゴール裏
凱旋バックスタンドの甲府サポ

残り8試合。
ここからは、勝点3をいくつ積み重ねるかがJ1復帰の命運を握る。
ダニエル、秋本、林を後方の三角形で共存させ、守りに力点を置いた今の布陣は負けない試合をするには適している。
だが、勝ち切る試合に通用するまで熟成しているとは言い難い。
この先、試合展開によってうまく使い分けることが大切になる。
守備から試合に入ることの重要さは言うまでもないが、それが消極的な縮こまった戦い方に繋がっていくことは避けたいところだ。
3位を守ることに汲々とすることなかれ。
さらに上位を目指す気概とともに、甲府の真骨頂でもある「取られたら取り返す(もちろん、取られずに取るのが一番)」という“攻める気持ち”を忘れないで欲しい。
もう、明日は水戸戦。
とにかく勝とう。

vs東京V・布陣
混戦から一歩後退
2009/J2第41節 9/23(水) 甲府 1-1 仙台 小瀬:15,076人 曇 23.4℃ 50%
甲(80)シンヨン 仙(76)ソアレス

彼岸の中日でもあったシルバーウィーク最終日、墓参りを済ませてから小瀬へ。
趣旨が違うと先祖に苦笑いされそうだけど、いの一番に甲府の必勝を祈願。
効き目があるかどうかは知る由もなく、ヴァンフォーレの幟旗がはためくお寺を後にしてスタジアム入りする頃には、すっかり日が落ちていました。
仙台と前回対戦した7月末に比べたら、だいぶ日が短くなりました。
連休の終わりで18:30キックオフにも拘らず、対面のアウエーゴール裏には約1,000人の仙台サポも掛け付け、昇格争いの大事な一戦ということもあって、小瀬は今季最多の観客動員数を更新しました。

仙台サポ

前節の草津戦に敗れ、この一戦に必勝を期す甲府。
新が黄紙の累積で出場停止となり、DFのメンバー変更を余儀なくされました。
先発メンバーの発表を聞き、てっきり臣が右SBに入るものと思っていたら、試合開始後しばらくしてDFラインの並びがいつもと違うことに気付かされました。
見ると、一番右にダニエルだけど左にはいつものように吉田がいる。
結局、ダニエルと秋本をストッパー、臣をスイーパーとした3バックだったようで、前線を2トップ、中盤の三角形をベースに大西と吉田をウィングバックにした3-1-4-2の布陣ということでした。

試合は守備意識を高めて堅守速攻を狙う仙台に甲府が挑む展開。
前半、仙台の攻撃は序盤のソアレスのシュート以外にこちらがヒヤリとする場面はなく、一方、甲府の攻撃は開始早々のシンヨンのシュートで積極的な試合運びを期待させるも、他はマラニョンの惜しいシュート以外に決定機を作れませんでした。
戦前の予想通り、失点しないことを最優先とした仙台を崩すことは難しく、同時に失点を許されない甲府は次第に慎重になっていったように見えました。
応援の声を張り上げながらも、頭の中では固唾を呑んで見守った前半は緊張感を保ったまま0-0で終了。

後半になっても決定機を掴めない甲府でしたが、克哉のミドルシュートが久し振りに枠を捉えた決定的場面は相手GKの好守に阻まれ、ヒーローになり損ねました。
その後は優先道路を度々一旦停止して進む車のような攻撃で決定機を作れず。
相手に十分な守備態勢を整えさせる前に仕掛けるようなテンポの良い攻撃は見られず、苦肉のフォーメーション変更と言えども、マラニョンやシンヨンがサイドに流れて中へボールを供給しても中に人が揃わないなど、付け焼刃とも見て取れる場面もありました。
そして、チャンスを攻め切れない中途半端なプレイから仙台にカウンター攻撃を許し、ソアレスのシュータリングがゴールに吸い込まれて先取点を奪われ、危惧した通りの試合展開にはまったく落胆しました。

國吉の投入によって左ウイングバックの位置に入った克哉のグラウンダーのクロスからシンヨンが執念の一撃でゴールを奪って一矢報いることになったものの、結局は後手に回ったことによって、前節の草津戦で失った勝点3を取り返せませんでした。
もちろん、敗戦で終わるよりも数百倍マシな結果。
ただ、仙台のほうが上回っていた“結果を求める厳しさ”を甲府も持ち合わせなくては、これからの戦いは苦しくなるばかり。
セレッソとはだいぶ離れてしまいました。
次節は中三日で第3クールになってホームで負けなしの岐阜とアウエーでの一戦。
難しいことは抜きにして、せめて意地や執念を見せて欲しい。
またも繰り返すことになりますが、とにかく次こそ一歩前進です。

vs仙台・布陣
とにかく次だ
2009/J2第40節 9/20(日) 草津 1-0 甲府 正田スタ:8,276人 晴 24.4℃ 33%
草(55)小林

関越道を走る山梨ナンバーの車を見つけては、「きっと甲府サポだよ」などと思ったのが決して大袈裟じゃないほど、多くの甲府サポが正田スタに駆け付けました。
サンニチによると約2,000人とのこと。
それは、圏央道を利用できるようになって甲府から群馬までの時間が格段に短縮されたし、シルバーウィーク&ETC割引制度の影響も多分にありそうだけど、何と言ってもJ1へ復帰して欲しいというサポの期待の表れ。
しかし、そんな甲府サポに歓喜の瞬間は訪れませんでした。
きっちり勝って次の仙台との直接対決で逆転可能な星勘定になることを目論んでいましたが、試合は残念な結果に終わりました。

メイン側甲府サポ

ゴール裏甲府サポ

多くのチャンスを逃し続け、少ないピンチが試合を決める失点に結びついてしまう。
単調なプレイに終始したロスタイムの攻撃といい、まるで昨シーズンのゲームを観ているかのような、何とも言えない閉塞感を感じました。
逃げ切りを狙って受けて構える草津守備陣に対して、真っ向すぎるというか、正直すぎるというか、相手を揺さ振り続けて崩すような動きが足りませんでした。
失点の時間帯も前節と同じ。
現地では見難い上に向うサイドだったため、詳細は分からず。
スカパーの再放送で確認すると、オフサイドと判断したのか視野に入っていなかったのか、斜走してPA内に入り込んだ草津・小林に対して臣がまったくノーマーク。
ゴール前に戻れていたにも拘らず、虚を衝かれた形でやらずもがなの得点を与えてしまいました。

確かに、先取点を奪われてゲームプラン通りにならなかった試合でした。
それでも“先制されたら万事休す”じゃ、上位チームから引き離されるばかり。
決定力の問題なら決定力のある選手を使ったほうがいいし、意外性を発揮できる選手を使うのも面白いと思うけど、そうした選手はサブにも入っていませんでした。
國吉や片桐は使える状態じゃないのかな?
ただ、片桐に関しては体重オーバーでコンディション不良との噂がちらほら。
もし本当なら、オッチャンだってメタボを気にするこのご時世に、プロスポーツ選手として「それはないだろう」って話しです。

何にせよ、この敗戦で次の仙台戦は益々難しい試合になりました。
勝点差4となり、仙台にしてみれば負けなければ良い試合。
守ることを最優先にして、隙あればゴールを狙えばいいだけで無理する必要なし。
甲府が中途半端なプレイを繰り返すようだと、仙台が得意とする堅守速攻の餌食になるだけだし、ましてや先取点を奪われようものなら、草津戦以上に“先制されたら万事休す”の可能性は高まりそうです。
そうならないためにも、今度こそ先取点を奪うことが必須。
焦らず、辛抱強く、気を抜かずに厳しさを持って戦うしかありません。

vs草津・布陣
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